世界だって変えてみせる

〜実は知り合い〜 ページ17

条野「混乱し過ぎですよ。おはようございます。」

笑いを噛み殺しながら、美を体現したものが挨拶をして下さった。←何時まで引きずるのそれ

「えっ、ああ、おはようございます？」

条野「なんで疑問形何ですか。ふっ、あはは。」

いやでも、そもそも美の集大成みたいな人が朝日の差す窓辺に静かに座してたらさぁ、誰だって混乱するよね。しかも、真っ白い髪に日光が反射してるから後光が差してる天使かなんかだと思った。
っていうか、朝から可愛くて尊い笑顔に殺されそうなんだが､､､

条野「私、貴女の考えには深く触れ触れませんよ､､､」

なんか、冷ややかな目で見られてる気がする。し、何故か条野さんの笑顔が強張ってる。

「そういえば、何かあったんですか？」

条野「おや、何かないと会いに来てはいけませんか。」

「い、いや、そういう訳では､､､というか、面白がってますよね！」

条野「あら、ばれましたか。」

まぁ、条野さんが楽しいなら別にいいか。可愛いし。

条野「貴女、その過剰な利他主義を止めなさいっていつも言ってるでしょう。」

「大丈夫ですよ。異常なまでの利他主義も、皆さんにだけなので。誰にだって優しい訳じゃありません。」

条野(そうじゃない、誰にだって優しいから心配なんですよ。)

「ああ、そうだ出掛けませんか？江戸川くんと灰原さんにも会って欲しいですし。
それに、えっと､､､偶には一緒に出掛けたいし、なんて､､､ハハハ。」

条野「いいですよ。」

「えっ！いいんですか。外はうるさいですよ。」

条野「自分から誘っておいて何いってるんですか。ほら、さっさと着替えて下さい。流石にその格好じゃあ、出掛けられませんので。それに、外がうるさいなんて何時もの事ですよ。余計な心配などしないで宜しい。」

ピシャリと言われてしまった。

「はーい」

わー、楽しみだなぁ♪

着替え終わって出掛ける直前だった、条野さんの携帯に着信があったのだ。届いた知らせは実に面白かった、否、面白いというよりは興味深いと云うべきか､､､

ー家の外ー
(家以外での)米花町周辺では、兄妹のフリをして過ごす必要があるため、敬語は使えないし距離も何時もより心持ち近めで行動しないといけない。やばい、距離感が掴めない。取り敢えず、谷崎兄妹を真似するか？
(Aちゃんは探偵社員と顔見知りで、そこそこ仲のいい人もいる設定でお願いします！)

〜採菊兄さん〜→←〜協力要請〜

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