【暗殺教室】中学生で漫画家ですか？【磯貝悠馬】

17ページ目 ページ17

ついに『怪盗Fの犯罪』がE組で上演される日が来た。

ガクガク


磯貝「だ、大丈夫か？」

貴方「あ、磯貝くん…いや、あ、うん。た、た、たぶん大丈夫…。」

磯貝「いや、絶対大丈夫じゃないよな！？」

貴方「実は、私、極度のあがり症なんですーあ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"ーーーー」

磯貝「お、落ち着け！いいか、あんなにみんなで練習したんだ。大丈夫に決まってるだろ！
　 みんなが、もちろん俺も桜木のそばにいるから。桜木が失敗したら俺たちがちゃんとフォロ
　 ーするから。何も心配することないだろ？な？」


そういうこと劇の前に言わないでくださいー！

気が散って劇に集中できなくなるから！


貴方「う、うん。ありがとう…こんなに落ち着いたの初めてだよ。ありがとう磯貝くん！」

磯貝「お、おう…」


あれ？磯貝顔赤い…？


貴方「磯貝くん風邪ひいてない？大丈夫だよね？」

磯貝「い、いや、全然大丈夫だ！」

貴方「そう？じゃあいいや。」


磯貝くんのおかげでだいぶ落ち着けた。

劇も暗殺も後は自分を信じるだけだね。


三村「えー、これより3年E組による『怪盗Fの犯罪』の演劇を開演いたします。」

殺せ「ヌルフフフ。どんなものに仕上がったのか楽しみですねぇ。」


最初は私が一人で舞台に立って手紙を読む場面。


貴方「じゃあ行ってくるね。」


私が袖を出て舞台に行こうとした瞬間、誰かに腕を引かれた。


磯貝「桜木、劇が終わったら舞台裏に来て。」

貴方「？うん、わかった。」


カツーンカツーン

探偵のような動画通りの衣装を着た私が舞台に立っている光景が目に浮かぶ。


貴方「豪華客船ファンティスティック号で行われる極秘オークションに『奇跡のダイヤ』を盗みに
　 参ります。
　 今宵、完璧な怪盗パーティーをご覧に入れましょう。」


ザワザワ


貴方「こんなニュース滅多に無いわ！今すぐ行かなきゃ。」


ダダダッ

うん、滑り出しは順調。

18ページ目→←16ページ目

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す