不良未満【あほの坂田】

なかなおりとかれ。 ページ29

屋上へ続くドアが目に入る。息切れのせいで呼吸がうるさい。
そのままドアにもたれかかっていると勢いよくドアが開いてしまった。

突然の事で私は勢いよく倒れ込んでしまった。目をつぶり衝撃を待っていたが私はドアを開けた人物に支えられたらしかった。

目を開けるとそこには今1番会いたかったはずの人の顔があった。

｢坂田…くん｣
｢A…なんでここにおるん？｣

彼の視線から逃げるように俯き必死の思いで声を絞り出す。今伝えなかったら、きっと後悔する。

｢あやまり…たくて｣
｢謝るって…｣

｢私、勝手に自分がイライラしてるからって坂田くんに酷い事言ったから。許してもらえなくても謝らなきゃって、｣

何故だか零れそうになる涙を拭って何とか上を見ようとする。
恐る恐る坂田くんの顔を見ると彼も何故だか泣きそうな顔をしていた。

｢俺、このままAと仲直りできなかったらどうしようかと…｣

そのまま坂田くんは号泣し始めた。いつもなら幼児か。とか言って流していたがその原因がほぼ自分なので胸が痛む。

｢Aさん、なんで撫でてくるんですか｣
｢…罪滅ぼし？｣
｢なにそれ｣




｢じゃあ仲直り記念で2人で仲良く絶食ね｣
｢なんでやねん｣


リクエストありがとうございました！リクエストのほうまだまだお待ちしております！！

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