伏黒恵の姉。番外編

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優｢ねぇ恵、星が綺麗だよ。｣

恵｢あぁ。綺麗だな。｣

優｢あれがデネブ、アルタイル、ベガ。
どれも綺麗やねぇ。｣


そう優が夏の大三角を指さしながら言った。


恵(お前の方が綺麗だけどな。)


ガチャ


五条｢優〜、恵〜。｣

優･恵｢｢不法侵入。｣｣

五条｢ン？ナニソレオイシイノ？｣

優｢恵、警察って何番だっけ？｣

恵｢110だろ。｣

五条｢ちょっ、やめてよ?!
折角2人が好きなビターチョコケーキ買ってきたのに。
要らないなら僕が食べちゃお。あ、因みにショートケーキは僕のだから取らないでね。｣

恵｢はぁ…水しかありませんが我慢してくださいね。(ビターチョコなんて食べれないくせに。)｣


ー･･･

五条｢2人は引っ越そうと思わないの？｣

優｢え、何で？｣

五条｢だってここボロいじゃん(ド直球)。｣

恵｢オブラートって知ってます？｣

五条｢高専近くの所に引っ越せばいいのに。優の給料なら軽く30万のところは住めるでしょ。｣

優｢まぁ、ここは特別なんですよ。｣







人が2人も並んで歩けない程の細い坂道を行ったところにある私達の宝物。


窓から眺められる景色は絶景で、満天の星空や、街のネオンを見渡せる私達の宝物。


行き慣れたスーパー。見慣れた道。友達。


沢山の大切なものが詰まったこの街にある宝物。


私はこの宝物(思い出)の場所が大好きだ。



いつまでもいつまでも、



この幸せが、



この希望が、



一日でも、



1時間でも、



1分でも、



1秒でも、



長く長く続きますように。



私達の宝物という名の





＿＿＿＿＿思い出が。

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