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とっさにトイレに駆け込んだ。
誰もいないと思っていたトイレ。
『嫌われたくないのに…っ』
嗚咽と共に出た言葉は私の本音。
けど、そうやっていつも勝己くんに甘えてきた自分を知っているから、
『だめだな、本当に私って弱い。』
『けじめ、つけないと。』
振られるのは承知の上、告白をしよう、と決めた。
これが私のけじめだ。
轟くんに相談しようとも思ったけど、それはやめた。
轟くんの気持ちを知っておきながら相談するのは自分勝手だ。
勝己くんにも迷惑かけちゃうな…………。
けど、こうでもしないと諦められないから、と
結局私は自分勝手なんだ。
後で自分を責めまくろう。
そう思い
トイレを出ようとした。
『えっ……なにこれ。』
いきなり白い靄に包まれた。
霞みすぎて何も見えない。トイレなのは確かだけど。
目を擦ると白い靄はだんだん消えていき、場所はさっきと同じトイレ。だけど私の目の前には
勝己くんの彼女のひなりちゃんが微笑んで立っていた。
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かっちゃん - 早く続きが気になります! (2019年1月16日 16時) (レス) id: 1e0698d648 (このIDを非表示/違反報告)
、 - 続きどちゃくそ気になります (2019年1月11日 19時) (レス) id: 73a3d9ce80 (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - 素敵な話なのに更新停止は勿体無いです。早く続き読みたいです。 (2019年1月6日 23時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
けい - くぅ〜!!夢主ちゃん幸せになれー!落ちはかっちゃん希望です!更新頑張って下さい!! (2018年12月27日 19時) (レス) id: 53eea32dce (このIDを非表示/違反報告)
粼 真緒(プロフ) - 凄く面白いです!落ちは轟くんが良いです(≧∀≦) (2018年12月27日 2時) (レス) id: ea9de3da8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凛。 | 作成日時:2018年9月22日 16時