八刀目 名ばかり侍〜土方said〜 ページ9
天国って…本当にコイツは血生臭いものが大好きなようだ
「明日からは普通にお仕事ですか?というか、十四郎さんて何課なんですか?」
「真選組副長だ」
「…えぇ!?あの鬼の副長ってまさか」
どういう経緯で知ったのかは知らないが俺は「あぁ、そのまさかだ」と答えタバコに火をつけてる
「ぷっ…あはははは!!うっそだー!十四郎さんがあの鬼の副長って…私出てきてビビってたくせにー」
涙まで溜めて俺に指をさして大笑いを高々と上げてきやがってピキピキと俺の頭に筋が何本か通った気がした
「てんめ…あんまり舐めたマネしてるとしょっぴくぞ」
「だって…だってもうおかしくって…ぶははははは!!」
その笑い方に女らしさの欠片もなくどちらかというと近藤さんのような大の男のような笑い方だった
「いや〜けどよかったです!副長ってことはもう普通に現場の乗り込みとかするんですよね?
あ、だけど切り込み隊長は一番隊なんだっけ確か…
ってもしかして、副長ってただボーッとつっ立ってふんぞり返ってるだけじゃないですよね!?」
「違ェよ」
「あ、なら大丈夫そうですね。」
よかったよかった。と押し入れの中に入り布団の上で雑誌を読み出し始めるその姿はまさに自分の部屋にいる女子学生のようだった
だが、聞こえてくる言葉は「あ、この刺青かっこいいなー…」や「白竜やっぱりかっこいいなー」などとても普通の女が口にするような言葉ではなかった
「あれ?十四郎さん、どちらへ?」
「…ちょっと出てくる」
「私も一緒に行きます!」
「屯所内だ、外にはいかねェよ」
「ちょ、待ってくださいってば…ってうぶ!」
奇妙な声を右から左へと聞き流し自室から出た
少し廊下を歩いたがどうやら後ろから追ってくる気配はない。
幽霊だから気配がないのかと振り返ってみたがアイツの姿はない
そう分かると心なしか肩が一気に軽くなった気がした。
…ようやくこれで1人になれる
1人になった今やっと自分が非番だということに気がついた。
このままフラフラと外に出歩くのも良かったがそれよりも優先すべきことがあった
俺の足はそのまま情報資料室へと足を向けた
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里都(プロフ) - 小豆長光さん» ただいまです!そう言ってくれてすごく嬉しいです…!!はい!頑張ります!!更新はどうぞ、気長にお待ちくださいませ…(*´∀`*) (2015年2月10日 18時) (レス) id: 40ac54a980 (このIDを非表示/違反報告)
小豆長光 - 遅れてスミマセン!お帰りなさい!更新ペースが乱れても、大丈夫ですよ!待ってるんで!頑張って下さい! (2015年2月1日 1時) (レス) id: 86a181adda (このIDを非表示/違反報告)
里都(プロフ) - 少し更新期間が空いてしまいますが、どうかこれからも当作品ともどもよろしくお願いいたします (2015年1月17日 20時) (携帯から) (レス) id: 80205bf93a (このIDを非表示/違反報告)
里都(プロフ) - 勝手な都合で更新ができなくなってしまうこと。そして、重要な報告をコメント欄に記載すること申し訳ございません。また、私が退院して更新したとき、温かく迎えてくださったら光栄です。 (2015年1月17日 20時) (携帯から) (レス) id: 80205bf93a (このIDを非表示/違反報告)
里都(プロフ) - だそうなのですが、病室でpcを触れることはできないなるうえガラケーからの更新は不可能ですので申し訳ございませんが、今週一杯はお休みさせていただきます (2015年1月17日 20時) (携帯から) (レス) id: 80205bf93a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:里都 | 作者ホームページ:http://nanos.jp/morinocafe/
作成日時:2014年12月1日 20時