六刀目 見ているだけで〜土方said〜 ページ7
「あれぇ?土方さん、なんか顔色悪くないですかい?」
ガヤガヤと隊員が流れるように出入りが激しい昼間の食堂
俺は刀を腰に差しトレイを持って端っこの席へと腰を下ろしたとき、運が悪く総悟と出くわした
「なんともねーよ」
「それにしては顔が真っ白でさァ…そのまま灰になって飛ばされたらいいのに」
最後の言葉も聞こえてるぞ。
なんてつっこむ気力もなかった
「十四郎さん!このおかず貰ってもいいですかー?あ、だけど私幽霊だったんだ…
十四郎さん、幽霊ってご飯食べれましたっけ?」
俺の斜め後ろをふわふわと浮いていやがるこの女。A
あれから結局コイツは俺の背中を守るとかなんとか抜かしてこうしてほいほいと着いてきてやがる
ヤクザの幽霊にしてはかなりの行き当たりばったりで自由人のような、いや自由人なこの女は本当にこの世に未練があるのか。
あったとしても今期の月9のドラマ最後まで見れてないのにー!!とかそんなくだらない未練だろう
だが、この女は今のところ自分の未練なんぞどうでもいいらしく今は俺の背中を守ることと運よくば俺の名前を天下に轟かせようとしているらしい
「十四郎さん、この輩は何者ですか?なんだか十四郎さんの悪口を言ってましたけど」
「気にするな」とまだ目の前にいる総悟に気づかれないように独り言のようにボソっと呟いたらAはおとなしくそうですか。と言って俺の昼飯の漬物をパクパクと口に運ぶ
「あ、幽霊だけどモグモグ…食べれ…モグモグましたは」
口閉じて食えよ。つーかなんで幽霊飯食えるんだよ
そんな心の声など聞こえるはずなく次々と俺の昼飯に手を伸ばし口の中に放り込んでは
おお、やらこれもなかなか…、やらと一言一言コメントをつけていく
幽霊が後ろにひっついているせいかそれとも後ろに付いている幽霊とこれから暮らしていくことを考えるせいか
あるいは両方のせいでどうも食欲が沸かない
いつの間にか総悟は姿を消してもう俺のことを気にするやつはいなくなっていた
「ほら、もう全部やるから食え」
「え、いいんですか?それじゃ、遠慮なく」
あぁ、もう好きにしろ。食欲ねーし、どうせ残っているものも味噌汁と米だけだしよ
Aはトレイを自分の方へやりガツガツと一気に米と味噌汁を平らげていきそれを見ているだけでも腹が満たされていく気がした
「ごちそうさまでした。あー美味しかった!」
「食ったなら行くぞ」
「食後のお茶は…ってちょっと!!」
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里都(プロフ) - 小豆長光さん» ただいまです!そう言ってくれてすごく嬉しいです…!!はい!頑張ります!!更新はどうぞ、気長にお待ちくださいませ…(*´∀`*) (2015年2月10日 18時) (レス) id: 40ac54a980 (このIDを非表示/違反報告)
小豆長光 - 遅れてスミマセン!お帰りなさい!更新ペースが乱れても、大丈夫ですよ!待ってるんで!頑張って下さい! (2015年2月1日 1時) (レス) id: 86a181adda (このIDを非表示/違反報告)
里都(プロフ) - 少し更新期間が空いてしまいますが、どうかこれからも当作品ともどもよろしくお願いいたします (2015年1月17日 20時) (携帯から) (レス) id: 80205bf93a (このIDを非表示/違反報告)
里都(プロフ) - 勝手な都合で更新ができなくなってしまうこと。そして、重要な報告をコメント欄に記載すること申し訳ございません。また、私が退院して更新したとき、温かく迎えてくださったら光栄です。 (2015年1月17日 20時) (携帯から) (レス) id: 80205bf93a (このIDを非表示/違反報告)
里都(プロフ) - だそうなのですが、病室でpcを触れることはできないなるうえガラケーからの更新は不可能ですので申し訳ございませんが、今週一杯はお休みさせていただきます (2015年1月17日 20時) (携帯から) (レス) id: 80205bf93a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:里都 | 作者ホームページ:http://nanos.jp/morinocafe/
作成日時:2014年12月1日 20時