二十四刀目 表と裏の顔の違い ページ24
今日は雲ひとつない晴天!!…とは違いどんよりと重たい雲が印象的な曇のお天気
だけど今の私の心の中は晴天なのです。なぜならば…
「わ〜いお買い物だ〜!!」
キャッキャキャッキャと街を走っていく
右側には木にリードを繋がれた子犬。美味しそうなアイスクリームを片手に仲良く長い椅子で座っている兄弟…あ、兄が弟を泣かせた。そしてお母さんに怒られている。
左側には洒落た女の人が好みそうな洋服屋。そして上等な紙袋を肩にかけて楽しそうに話しながら歩く見た目は私と同じぐらいの女の子
下には西洋風を漂わすレンガ。
歩く道の両端には均等な距離で生えている並木。
そしてそして後ろには…。
「なーにしてるんですかー十四郎さーん!!」
早く早く!!と頭の上から大きく手招きする。
ハイテンションで勢いが止まらない私に対して十四郎さんはなんだか不機嫌そうでとぼとぼとゆっくり歩いてくる
なんですかそのテンション…十四郎さんから誘ってきたというのに。
「…テメーなんでそんなにテンション高ぇんだ」
「だって!!半年ぶりの街ですよ!?私の血が疼くんですよ!!」
「テメーが言ったら笑えねーからやめろ。つーかお前、ちゃんとこういう普通なとこでも喜ぶのかよ。
てっきり血の気しかねーとこじゃねーと喜ばねーかと思ってたが」
「なーに言ってるんですか。その通りですよ?」
は?と首を傾ける。
あぁ、そうか。十四郎さん知らないんだ
「うーん…警察の人にあんまり言いたくないんですけど。せっかくなんで教えてあげましょう!」
十四郎さんには特別ですよ?
人差し指を立てて男性向けの恋愛ゲームに出てくる女性キャラのような、愛くるしいポーズをとってみる。
見事に十四郎さんは「はぁ…?」と困ったような訳のわからなさそうな顔をしている。
「実は!一見ここはオシャレで、お洋服屋さんが沢山あって、緑に囲まれた、すてきーっな西洋風の街をモデルにしたような場所に見えます…が!!」
そう言って私は駆け出した。
向かったのは店と店の隙間にある僅かな空間。成人男性ならば体を横にして進まなければならない。もちろん私も
「ついてきてください!」
そう言ってスルスルと壁との間に入り込み奥へと進んでいく
「おい、テメーなにやって…」
「どうです?十四郎さん驚いちゃいました?
こーんなにヤクザがたーっくさんいるんですよぉ!!」
「てんめーふざけんなぁぁ!!!」
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里都(プロフ) - 小豆長光さん» ただいまです!そう言ってくれてすごく嬉しいです…!!はい!頑張ります!!更新はどうぞ、気長にお待ちくださいませ…(*´∀`*) (2015年2月10日 18時) (レス) id: 40ac54a980 (このIDを非表示/違反報告)
小豆長光 - 遅れてスミマセン!お帰りなさい!更新ペースが乱れても、大丈夫ですよ!待ってるんで!頑張って下さい! (2015年2月1日 1時) (レス) id: 86a181adda (このIDを非表示/違反報告)
里都(プロフ) - 少し更新期間が空いてしまいますが、どうかこれからも当作品ともどもよろしくお願いいたします (2015年1月17日 20時) (携帯から) (レス) id: 80205bf93a (このIDを非表示/違反報告)
里都(プロフ) - 勝手な都合で更新ができなくなってしまうこと。そして、重要な報告をコメント欄に記載すること申し訳ございません。また、私が退院して更新したとき、温かく迎えてくださったら光栄です。 (2015年1月17日 20時) (携帯から) (レス) id: 80205bf93a (このIDを非表示/違反報告)
里都(プロフ) - だそうなのですが、病室でpcを触れることはできないなるうえガラケーからの更新は不可能ですので申し訳ございませんが、今週一杯はお休みさせていただきます (2015年1月17日 20時) (携帯から) (レス) id: 80205bf93a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:里都 | 作者ホームページ:http://nanos.jp/morinocafe/
作成日時:2014年12月1日 20時