集いし四人のラッパー達 ページ3
時刻は11時を回ったところだろうか。
ヨコハマのとある処で五人の男が集まっていた。
黒、白、ピンク、紫根の髪の彼らは
「話って何すか?」
Buster Bros!!! 山田一郎。
「んなとこに呼び出して何の用だ?」
MAD TRIGGER CREW 碧棺左馬刻。
「ねえ、ボク飽きちゃった〜。オネーサンのとこに行ってくるね」
Fling Posse飴村乱数。
「こらこら、飴村君。勝手に行こうとしてはいけないよ」
麻天狼 神宮寺寂雷。
そして
「お話するので少し待ってください」
意能特務課 坂口安吾。
「かれこれ20分くらい待ってるよ〜。ボクも暇じゃないんだから、早く要件行ってよ」
頬を膨らませる乱数に安吾は申し訳なさそうに口を開く。
「すみません。本当はもう一人来る筈なんですが……仕方ありません。太宰君には後で伝えますか。今から本件についてお話しましょう。今日皆さんに集まって頂いたのは───」
その時、彼等の方へ走る影があった。
「ひぃ!誰か、助けてくれぇー!」
余りにも必死で走る彼に全員の目は釘付けになる。
然し、彼を追いかける二人の男女の方が更に強烈だった。
「待て、この怒阿呆!あと十分で次の仕事が始まる!」
一人は怒声を発して不機嫌オーラを漂わせる男で
「そろそろ鬼ごっこは辞めにしません?」
もう一方は無表情で息一つ乱れていない女だった。
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中原三日月(プロフ) - ヒプマイと文スト、好きなものがコラボなんて嬉しすぎます!更新頑張って下さい!応援してます! (2019年11月16日 10時) (レス) id: f8510eae2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:十六弥 | 作成日時:2019年10月20日 21時