引越しを考えています【吉沢亮】

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亮「大変？仕事」


『最近は..まぁ』


亮「そっか」




吉沢さんは今日も忙しかったのかな。






亮「俺ね、仕事辞めたいって思ってた時期あって」


『え...？』



亮「元々社交的な方じゃなかったし、別に演技も上手くないし。とりあえずオーディション受けて落ち続けるのに滅入っちゃって」



吉沢さんでもそんなことが...




亮「自分で言うのもなんだけど「顔だけ」ってよく言われてたし」



吉沢さんは自分で言ってもいいと思う...


綺麗なお顔だし。




亮「向いてないなー、辞めようって思った時に...ちーちゃんの小説に出会った」


『....』


亮「読んだらなんか吹っ切れたっていうか。いい意味で何も気にしなくなったっていうか？」


『は、はぁ...』



亮「だからね、ちーちゃん。ちーちゃんは俺の女神様なんだよ」



『....め、がみ』



亮「うん、ありがとう。ちーちゃん」





ああ、届いている人がいた。


私のちっぽけな声が。







『.....私、小さい頃から人前とか..話すのが苦手だったんです』






お酒のせい、お酒のせい。



だって口が止まってくれない。

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