体力化け物 ページ26
空side
「可愛い〜〜〜!!!」
「可愛すぎる……」
そう声を上げたのは胡桃とタルタリヤ。
その隣で、ついさっき彼女の様子を見に来た鍾離が口を開く。
「ああ、まさかAがこんな風になってしまうとはな。…それにしても………彼女は、ずいぶん旅人に懐いているみたいだが」
彼女は今、俺の腕の中にいる。
さっき彼女が『抱っこ〜!』と頼んだからだ。
「あはは…どうしてだろ。……あ、もしかして、俺に妹がいるからとか?」
俺がそう言うと、胡桃が肯定する。
「ああ、それじゃない?Aも君のお兄ちゃん感に惹かれちゃったのかも」
「………俺が本当のお兄ちゃんなのに……」
タルタリヤの周りにだけとんでもない負のオーラが漂っている。
そんな中、彼女はタルタリヤにさらに追い討ちをかける。
『ひゃあ、空くんっ、ほっぺたぷにぷにだねっ!』
彼女は自分の頬を俺のの頬にくっ付け、そう言う。
「うわ、ちょっとAさん!?!?」
戸惑う俺。
しかし、そっとタルタリヤの方を見てみると…
「う……ぐぅ……可愛い、可愛いけどっっ……なんで、俺のとこに来てくれないんだ!!」
悶えてる。なんか罪悪感すごい。
『ね、空くんっ!私空くんと璃月回りたい!……連れてってぇ…?』
Aさんは、指を唇にあて、上目遣いで俺をみる。
タルタリヤが悶える気持ちも分かる気がする。これは可愛い。
「あはは、もちろんいいですよ!」
『わ、やったぁ!えへへ、ありがとぉっ』
そうして、みんなで璃月を一周回ることになった。
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『すっごく楽しかったっ!ありがと、みんなっ!』
「ゼェ……ハァ………いや…うん……どういたしまして……」
俺は肩で息をしながらそう言う。
「いやー、子供の体力はすごいね…」
そう言う胡桃は汗だくだ。
なんせ『これ行きたい』『あれ見たい』と、俺たちは1日中振り回されっぱなしだったのだ。
「っはあ、Aのためならこれぐらいお安い御用だよ」
こんなに疲れているのにまだそんなことが言えるタルタリヤは大したものだ。
しかし、そこで…
ボンッ
煙が出る。そして
『あれ、みんなどうしたの?そんな疲れた顔して』
中からいつものAさんが。
「「「も、戻ったぁぁああ!!!」」」
この後、もうあの薬は絶対作らないと決めました。
うーん、でも可愛かったからなあ…
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宇琉夜ハル(プロフ) - 6ページ離月ではなく璃月ですよ (2023年3月24日 18時) (レス) @page6 id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
りんご祭り(プロフ) - けんとさん» うおおお!!ネタ切れだったので!!リクエストまじでありがとうございます!!!気合い入れて書きます!!続けてでもなんだろうが構いませんよ!コメントくれるだけで嬉しいです…! (2022年10月13日 23時) (レス) id: bc8f8e995e (このIDを非表示/違反報告)
けんと - 続けてリクエストすみません(泣スカラマシュと絡んで欲しいですワガママすいません (2022年10月13日 18時) (レス) @page37 id: a76f20d172 (このIDを非表示/違反報告)
りんご祭り(プロフ) - けんとさん» いえいえ!こちらこそリクエストありがとうございました〜 (2022年10月4日 22時) (レス) id: bc8f8e995e (このIDを非表示/違反報告)
けんと - ありがとうございます、尊かったです!萌死にするところでした (2022年10月4日 21時) (レス) @page26 id: a76f20d172 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんご祭り | 作成日時:2022年9月24日 23時