私が学校の女王よ【悪女主】

30話 ページ37

たまたま更新できましたｗ




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次の日の朝校門を潜るとたくさんの視線を感じた

＿＿＿私なにかしたかしら

教室につくと梓が血相を変えてスマホを見せてきた。
それはこの学校の裏掲示板らしく、そこには一つの動画があった

理「これって…！」

音声付きの動画だった

『私一ノ瀬君が好き』

ドクンと何かが心を打ったような気がして膝をついて頭を垂れる

理「嘘、でしょ」

嘘でしょう？……こんなに早く罠にかかるなんて！！
自滅の道を歩むことにしたの？
ふふ、ふふふ………


大丈夫？色々な人から声をかけられる
続きの動画を見ると
"知子"から抱き締めて"知子"からキスをする

理真はニヤリと笑っているような嫌悪の表情のような複雑な表情をしていた
罠にかかってくれたのは嬉しいけれど
嫌な気しかしないわね

どよどよとした空気の中に明るいガラガラガラという扉を開ける音がした

知「おはよー皆どーしたの？」

梓はニコリと笑ってから蔑むような目をした

梓「なにがどーしたの？なの？知子一ノ瀬に何をしたの！！一ノ瀬には理真がいるんだよ！？私の親友を傷付けないで！」

大きな声を出して梓は目に涙を浮かべて座りっぱなしの私に寄り添う

理「知子。信用してたのに……好きって佑都に好きって言うだけでもモヤッとしたのにキスとかハグとか……私から侑都を取ろうとしないでよ」

泣き真似って嫌なのよね
目が充血するし

涙目の私は教室を飛び出した

理真！という梓の声が聞こえたような気がしたが私はそれを無視した

トイレに駆け込み顔に水をかける
滴る水と混じって涙が流れた

授業が始まるまでには泣き止ませよ








私は昼頃佑都が早退したと聞いて自分も早退した
トボトボと猫背で帰れば佑都がソファで寝転がっていた
＿＿家来る時は言ってと言ってるんだけどね

今日は仕方ないから許そう

理「嫌な思いさせてごめんなさい…」

目元を前髪で隠して体を震わせる

佑「…ん」

そう一言言って頭を撫でてくれる
優しくて温かい手

自分で蒔いた種だ。自業自得と思っていたけれども矢張り嫌なものは嫌みたい

ただただ申し訳なくて一つ二つ目から雫を落とした

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