番の座狙われてます【呪術廻戦】

7話 ページ8

シャァっと音を立てて勢い良く開くカーテン



そこにはいつものまとまった髪が崩れた七海さんがいた



「Aさん…貴方、Ωでしょう」





七海さんがどんな表情をしているか、俺には逆光の所為で見えなかったがいつもと違う雰囲気を感じる







今は発 情状態、αはβに比べてΩの香りに敏感であるため余計に今バレやすい







多分、伏黒にもバレてるし…



五条にバレたのが最後だったんだ



「キモいですよね……繁殖動物と変わんねぇし」






俺は勝手に口から出る自分を卑下する言葉に涙が溜まる



自分で言っといて…何泣いてんだか…






「そんなことはないです……それを言ったら、私も繁殖動物と変わらない」






突然七海さんに抱きしめられる




七海さんの顔が横に合って、触れられて、俺は息が苦しくてたまらなくなった




「七海さ…ん……俺…から…離れ…て…ッ…」






七海さんが触れている所から体が熱くなり、鼓動も早まる






「……もう少しだけ…」








七海さんは耳まで赤くなっていて、これも香りのせいだと思った






俺の発言も優しく包み込んでくれる七海さんの言葉が嬉しくて、心が安らぐ…そのまま俺は発 情期の作用で深い眠りについてしまった

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