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不幸の獣 ページ28

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「いやぁごめん、びっくりさせちゃって」

「だ、大丈夫?あたますごい」


やぶの頭は初めて会った時より二倍くらいボサボサになってた。
あんな爆発が起きて、この人はよく生きてたな……

「最近機械の調子が良くなくてね…」

ギコギコねじを回しながら、ぶすんぶすんまだちょっと煙を出す機械をあちこち見て回ってる。

「もう壊れちゃったんじゃないの?」

「まだ壊れてない!!」



「………」



二人が話すのを見ながら、胸に抱いてる絵のことを考えてた。
そばにこれがあるだけで、なんだか気持ちがふわふわする。

でも、これは声しか聞こえないんだ。
あの夜、俺の部屋に現れたときはちゃんと人の姿だった。…すぐ消えちゃったけど…

涼介の身体はどこに行っちゃったんだろう。

話をしたかったけど、みんなの前じゃ話せないし、さっき以来絵から声は聞こえなかった。


「何持ってるの?それ」

「あ…これ……光にもらったんだ」

「え!光が??あの自分の作品絶対手放さない奴が?!」


どうやってお願いしたの??凄いなぁって、かなりびっくりされた。
大事にしてねって言われたんだ。
俺にとって、もう何より大切なものになってる。


「ねぇケイ…その絵ね、…あんまり良くないんだよ…」

「大ちゃん……」


さっきから元気がない大ちゃんのこと、少し気になってた。絵を見せた時から、笑ってない気がする。



「どんな絵を貰ったの?」

見せてってやぶに言われて、絵を見せた。瞬間表情が曇る。


「あぁ……そうか」

「……ケイ、大事そうに持ってるから…気に入ったのかもしれないけど……」


なんだか言いにくいことをどう言おうか迷ってるみたいな大ちゃん。やぶがその頭をポンって撫でで、代わりに続きを喋ってくれた。

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作品ジャンル:ファンタジー
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はな(プロフ) - 返信遅れてごめんなさい(><)ありがとうございます!!!何よりうれしいです!!好き勝手書ていますが、ちゃんとハッピーエンドになるので、どうかこれからもよろしくお願いします! (2018年11月1日 1時) (レス) id: 9619f20ec7 (このIDを非表示/違反報告)
ジャンプlove - とてもこの作品好きで何度も読んじゃってます!続き凄く凄く楽しみにしてます!待ってます♪ (2018年10月30日 17時) (レス) id: 1b7715a916 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はな | 作成日時:2018年10月16日 12時

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