変人博士 ページ16
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コウタって人の家に連れてってくれるって、二人のあとをついて行った。
歩きながら見上げると少しだけ空の色が薄く変わってた。
もうすぐ朝が来るんだ。今日は夜更かししすぎてる。
目的の家までの間に、二人に彼のことを聞こうと思ったんだ。
街の子なら、もしかしたら知ってるかもしれない。
そう思ったとき、不意に気づいた。
なまえ、なんていうんだっけ…
あの時はっきり叫んだはず。
どうして思い出せないの…?
忘れちゃった
『…忘れちゃったの…?』
頭の中で、そう言う彼の表情が見えない。
どんな顔だっけ…あれ…どうして…
彼の姿が幻みたいに消えたあの時と同じように
彼の名前もその顔も、記憶の中から消えてしまった。
なんで…忘れたらダメなのに……
どうして…いなくならないで…
胸がぎゅうって切なくなって涙が溢れてきて、自分でも抑えられない
あの時と同じだ。
「っ……」
「ついたよ!えっ…ケイ??!!」
「どうしたの??」
突然泣き出した俺に二人とも慌ててた。
ぽろぽろ溢れる涙をぬぐって、大丈夫って言おうとしたとき目の前の扉がガチャッて音と一緒に開いた。
「やあ!はじめまして!泣くほど僕の家に来るの嫌だった?」
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はな(プロフ) - 返信遅れてごめんなさい(><)ありがとうございます!!!何よりうれしいです!!好き勝手書ていますが、ちゃんとハッピーエンドになるので、どうかこれからもよろしくお願いします! (2018年11月1日 1時) (レス) id: 9619f20ec7 (このIDを非表示/違反報告)
ジャンプlove - とてもこの作品好きで何度も読んじゃってます!続き凄く凄く楽しみにしてます!待ってます♪ (2018年10月30日 17時) (レス) id: 1b7715a916 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はな | 作成日時:2018年10月16日 12時