狂信おかるてぃずむ！/sha ページ3
私にはシャオロンという極悪人の幼馴染がいる。
いつも私のことを煽り、お菓子を盗み、黒歴史まで晒しやがった。
小学生の頃は何度も喧嘩し、その度に泣いていたが中学になればもう精神的には大人になりつつある。
関わらない方が吉。どうせ3年間の苦労だ。
と、考え距離を取った。
友人も私が散々な目に遭っている様子を見て、シャオロンに絡まれている時は助け舟を出してくれた。
そのうちアイツも彼女を作ったようでお互いに干渉しない日々が続いた。
予想外なのはアイツが私と同じ高校、ひいては同じ大学の学部学館までついてきたことだ。
高校に入り、小中の同級生の妨害がなくなった瞬間、アイツはまたしつこく絡んで来た。
あいつが昼休みにちょっかいをかけてくるせいで友達はできないし。
せっかくできた友達と話していても、割り込んでお弁当の唐揚げ盗んで行くし。
入学したばかりで恋愛に飢えているのもあるのか、私とシャオロンが付き合っている、だなんてとんでもない噂も流れた物だ。
ほんっとうにいい迷惑。
そして大学生。
私は今、とんでもない状況に陥ってる。
「…どしたん？お茶持ってくるからテキトーに座っとってな」
なんだ、これは。
勉強を教えてくれと言われてシャオロンの部屋に上がった私は、言葉を失った。
部屋全体が白と黄色のみで構成された空間。至る所に禍々しい太陽の絵が見られる。
天井には魔法陣らしき物もあって、よく見ると中心に例の太陽の絵がある。
サイアクなのはどの太陽にも顔が描かれていること。
至る所から視線を感じ、とても気持ち悪い。
アイツ、こんな部屋で暮らしてるの…？
sha「…？何でまだ立っとんの？」
シャオロンは机にお茶を置いて不思議そうに私を眺めている。
『あ、いや…な、なんか、昔の部屋と、かなり違かったから、びっくりして…』
「…あぁ！アポローン様のこと言っとるのか！」
…は？アポローン？
『さ、さま？アポローンってあの神話に出てくる..』
「いや、神話とかちゃうんよ！実際にアポローン様は今ここにおるんや！」
「え、は？なにいって、」
「いや、ちゃんとおるんよ！だって俺お告げ聞いたんやもん！」
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りんご(プロフ) - ぼうっきれ、とうさん» ぼうっきれ、とう様 コメントありがとうございます。気に入ってもらえたようで何よりです…!ぼうっきれ、とう様の作品もいつも楽しませて頂いています。これからも更新頑張りますので応援していただければと思います！ (2021年9月19日 20時) (
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作者名：りんご | 作成日時：2021年9月17日 14時
