上弦の零 ページ4
夜の静寂がイラつく
私の吐息と朔の羽音だけが響く
どうしてこうなった?どうして今日に限って!
遡ること半刻前、私は刀鍛冶の里へ来ていた。
お館様の屋敷の気配はもう分からない。鬼の出現も減ってきているから大丈夫だと思った。刀を磨き直すのなんて今日じゃなくても良かったのに……
A:「えっ?落ち着いて!朔、どうしたの?そんなにあわてて………え?」
緊急招集?産屋敷邸襲撃?
A:「お館様!」
走った。喉がかれて、涙で前が見えない。でも、お館様の危機にどうしても落ち着くことはできなかった。
A:(大丈夫。まだ誰も死んでない!でもこの気配、間違いない!鬼舞辻無惨!柱も集結しつつある!早く!)
ドォォォォン!!!!!
A:「っ!お館様ァ!!」
凄い、悲鳴嶼さんの攻撃のおかげで私達も攻撃できる。でもあの棘は血鬼術!見方の鬼がいるってこと?
霞の呼吸 肆ノ型!
蟲の呼吸 蝶ノ舞!
蛇の呼吸 壱ノ型!
恋の呼吸 伍ノ型!
水の呼吸 参ノ型!
風の呼吸 漆ノ型!
美の呼吸 陸ノ型!
ヒノカミ神楽 陽華突…!
っ!床に穴が………鬼の根城?足場がなくなったせいで攻撃出来ない!
無惨:「これで私を追い詰めたつもりか?貴様らがこれから行くのは地獄だ!!目障りな鬼狩り共!今宵皆殺ししてやろう!」
鬼舞辻無惨!お前だけは許さない!お前ら鬼がいなければ、私の村はあんな風にならなかった!実弥さんの家族、しのぶさんのお姉さん……みんな、お前に奪われた!煉獄さんも………!
お館様の死、宿敵の出現、上下左右でたらめな場所。混乱するのには十分だ。情報が多すぎて頭が痛い!でも大丈夫!強い色がする方に向かって行かなくちゃ!
バタバタ!
気持ち悪い容姿の鬼がうじゃうじゃ襲ってくる
A:「っ!邪魔しないで!」
下弦の参、これは下弦の伍……下弦でもなんでもないこの鬼達は、下弦程度の力を持たされている。柱であればなんの問題もない。下弦だって簡単に斬ることが出来る。でも、体力が消耗してしまうのは目に見えていた。これも無惨の戦法………
ピシャッ!!!
ふいに強い殺気を感じ、後ろへ退いた。知ってる色、知ってる容姿………怖い。
???:「俺の技避けたね?久しぶり!A」
A:「っ!嘘……上弦の零………柑吾!」
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作者名:クテシフォンらるるん | 作成日時:2020年4月24日 15時