零さん、あなたって人は……② (ページ30)

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誓のキス1 ページ30

Prurururu……

指輪はを買って、プロポーズの言葉を考えながら街を歩いていた時、電話がなった

｢茨くんの番号じゃのう……珍しい｣

不思議に思いながら電話に出ると

｢ご無沙汰しております！七種茨です！｣

｢茨くん、なんの用事じゃ？｣

｢実は大事な話がありまして…今お時間大丈夫でしょうか？｣

｢？うむ。平気だが？｣

｢では、申し上げます。実は………………｣

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Aside

タッタッタッタッタッタッタッ

ドン！！！！！

巽兄さんと話をしていると、勢いよく扉が開いた

｢A！！！！｣

『れ、零さん！？』

｢倒れたって聞いたぞい！大丈夫なのか？怪我は？｣

『だ、大丈夫……だよ』

こんなに必死になって心配してくれるのは初めてて、少し驚いてしまう

見かねた巽兄さんが零さんを落ち着かせながら

巽:｢…………妊娠したのはご存じですかな？｣

と、冷静に言い放った

｢……すまぬ。先程、電話で七種くんから聞いて知ったんじゃ。｣

私ですら、倒れて妊娠してたことを知ったんだもの。零さんが知らなくてもしょうがない

巽:｢そうですか。ふぅ、出来れば何も口出ししたくはありませんが、兄として言わせてもらいます｣

巽兄さんは真剣に零さんに向き直った

｢妊娠するかもしれない。避妊出来たかもしれない。そうは思はなかったのですか？それとも、妊娠したら逃げるつもりだったのでしょうか？｣

ギクッとする。零さんに限ってそんな事しないと思うのに、確かに不安はあった

｢っ、んなわけねーだろ！確かに悪いことはしたけどよ、妊娠させたことに後悔はしてねーよ。Aが嫌なら中絶してもいいけど、子供が出来ても出来なくても一生愛してやる！俺はそれだけコイツが好きだ｣

『れ、零………さん』

久しぶりの俺様口調に、少しびっくりしたけど、それだけ私を好きでいてくれる事に胸が熱くなる

巽:｢ふふっ、そうですか｣

｢なっ、何笑って……｣

巽:｢兄として、妹の伴侶がどんな人物が知りたかっただけですよ｣

｢た、試したのか？｣

巽:｢はい。意地悪をしてすみません。では、少し席を外します。2人でちゃんと、今後のことを決めてください｣

そう言って巽兄さんは去ってしまった