零さん、あなたって人は……② (ページ21)

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後悔3 ページ21

HIMERUさんと私

スタプロ事務所にコズプロの2人がいるという異様な光景

『あの………話って？』

｢朔間零と別れたと聞きました｣

『あ、そのこと……………』

｢私たちが原因ですよね………CrazyBが蛮行さえしなければ、あなたはサポート係をしなくても良かったし、あの夜、天城に傷付けられることもなかった。そうすれば……あなた方が別れることもなかったでしょう……｣

『過去をふりかえっても仕方ないです………後悔しても、それを得て、今後どのような行動をするかが大切で、それを神はきっと見ていてくれてますから』

｢風早巽みたいなことをいいますね……｣

『血は繋がってなくても兄ですからね。私は兄ほど神を信じてませんけど、宗教は時に、心の癒しになりますから』

｢よく分かります。私も昔は………風早巽の信者のようなものでしたから……｣

二人の間に沈黙が訪れる。決して嫌じゃない沈黙が

『正直、自分のせいとはいえ、フラれたのは悲しいんですけどね…………っ、あれ、やだ、私……』

ポロポロと、涙が出てきた

ご、ごめんなさい。お恥ずかしいところを見せてしまって……っ、』

｢朔間零を、愛しているのですね……｣

『あ、愛？愛……ごめんなさい。愛とかよく分からないです。でも、大好き…………かな』

｢ふふっ、素直なんですね………朔間零もでしたけどね｣

『え？今なんて？』

｢いえ。なんでもありません。それより、お願いがあるのですが……｣

『お願い？』

｢はい。あなたはCrazyBのサポート係でしょう？ですから、私のお願いを聞いてもらいたいのです｣

サポート係だけど、便利屋じゃないのよ？って言いたいけど、HIMERUさんのお願いには弱い

『なら、交換条件はどうですか？』

｢交換条件？｣

『その…………サイン……欲しいです』

｢！？お、俺の……ですか？｣

『あっ、俺って言った！かなめさんだ……』

｢や、止めてください！その呼び方はいけません。良いでしょう、その交換条件を飲みます。では、私のお願いですが………｣

交換条件を果たし、私はHIMERUさんのお願いを達成するためにリズリンへ向かった