零さん、あなたって人は……② (ページ18)

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信頼4 ページ18

零side

自分でも分かってる。
俺が幼稚なだけ。Aを傷つけてしまった後悔が拭えない

羽風:｢零さんの気持ちも分かるけど…女心を分かってあげるのもパートナーの務めだよ？女の子には女の子の事情があるんだし｣

｢女の子の事情………？｣

羽風:｢自分に過去を打ち明けてくれなくて悔しいし悲しい気持ちもわかるけどさ、Aちゃん、零さんのこと大好きだったじゃん。信じてあげなきゃ……もしかしたら話せない事情があったかもだしさ……｣

そう。話せない事情があったかもしれない。
なのに………
俺はそれを聞かずに別れを告げてしまった

葵ゆ:｢朔間先輩、Aさんの前ではカッコつけて昔の口調で喋ってるけど、おじいちゃん口調の方が、もっと物事を客観的に見れるんじゃないんですか？｣

そう。最近はおじいちゃん口調が慣れてきて、Aの前でもおじいちゃん口調が増えた。
しかし、Aの前では昔の口調で話してしまう

乱:｢私にはよく分からないけど、彼女、すごいよね……抜きん出た才能はないのに努力でトップに上り詰めて……必死に努力してる。君のことやお兄さんのことを何よりも大切にしてたね｣

そう。俺のことをこんなにも好きなってくれる奴
どうして俺は………
後悔しても時間は戻らない

｢………分かってる。全部分かってるんじゃが……｣

羽風:｢零さんの行動全て、俺は肯定できないけど、共感できる。でも、今回は零さんが悪い！」

葵ゆ:｢でも……心配かけさせて過去を打ち明けてくれなかったAさんもちょっと悪い。男心に寄り添うべきだったよね｣

羽風:｢理想は、2人がちゃんと話し合ってなんでも言い合える仲になっていればこうはならなかったと思うけど｣

｢……………｣

羽風:｢それより問題なのはさ、自分から別れようって言ったんでしょ？少なくても、その言葉は確実にAちゃんを傷つけてるよ………」

｢っ………｣

乱:｢僕もそう思うよ。もし、まだ彼女が好きで未練があるなら、謝った方がいい｣

｢女心とやらは難しいの……｣

羽風:｢いやいや。男に女心は分かんなくてとーぜん！ただ、分からないままにしないで、寄り添ってあげなきゃだよ？｣

｢あぁ、そうじゃのう……心得た。夜分遅くに、すまなかったのう｣