革命4 ページ23
零side
UNDEADのみんなでAの応援に来た。
紅月は
観客の中には、
俺も、Aの平々凡々なパフォーマンスでは勝てないだろうと思っていた。しかし、革命は起きた
先程まで赤に染まっていた会場が、真っ白に染まっていく
ステージの真ん中には真っ白のグランドピアノがあり、それを照らすように薄紫の光が差し込んだ
白いライトで薄紫のライトがキラキラ光り輝き、宝石のアメジストのように透明感のある会場が出来上がる
照らされたピアノの前に登壇したAに目を奪われる
晃牙:「天使………?」
わんこでさえ、そう錯覚するほど美しいAが現れた
白地のドレス衣装に、紫の花のコサージュが散りばめられ、ふわふわの薄紫の髪に宝石のように輝く瞳
紅月を称えていたお客さんの歓声が、一斉に
しかし、Aはずっと黙っていた
会場が静かになるまで待ち、ピアノ椅子に腰掛ける
うす紫色の髪がふわふわ揺れて、白いドレスがとても魅惑的で、座っているだけで絵になる。
そんな浮世離れした姿に観客全員が息を飲んだ
ライブとは思えないほど静まり返った会場
最初の1曲目は弾き語り………
アイドルのライブには珍しい光景に食い入るように見てしまう
『♪♪♪〜♪』
これまでにない優しい声音。いや歌声。
語りかけるような優しい声と鮮明なピアノの戦慄
曲名:
作詞作曲:月永レオ
宵闇に光る星屑を見つめて
交わらない影に涙を零す
Passing……過ぎ去る背に
Passing……手を伸ばしても
Passing……もう二度と戻れない
We're meant to be
そうありたい
We don't meant to be
もう戻れない
例え運命の風がPassing Love
2人の距離が
Passing Love…………
Passing Love……すれ違いの恋という意味。
We're meant to be……運命の人という意味。
We're don't meant to be……
運命の人ではないという意味。
俺とAがすれ違いをしていたころの痛い恋心が蘇る、そんなバラード調の歌だった
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作者名:クテシフォンらるるんらるる | 作成日時:2021年5月12日 7時