13:腹黒 ページ14
天祥院:「こんにちは。君が夜桜Aだね」
生徒会長は優しそうな顔をした人だった
『・・・・』ペコっ
「君が喋れないのは知っている。慌てなくていいから、なにか質問があったら遠慮なく筆談してくれていいからね」
やっぱり優しい!
『・・・・・』ペコっ
「じゃ、さっそく始めるよ。君、留年だよ。」
え!?いきなり?まだ保留だったんじゃないの?
「君みたいな役立たずは要らないからね。と言っても、成績は優秀だから、留年にしといてあげるよ」
今この人、私の事を役立たずって言った!腹黒じゃん!
前言撤回!優しくない!腹黒!!
「色々調べさせてもらったよ。君、間違えてアイドル科に来たんだってね。」
ギクッ!!
「だから先生に普通科やプロデュース科に編入できるか相談したんだけどね…
上層部は、なぜか君をアイドル科で卒業させたいみたいでね」
そうなの?初耳です!私、普通科に編入でもいいのに!
「それに君、ダンサーの"サクラ"だよね。仮面をつけてるとはいえ、君だってすぐに分かったよ。」
ば、バレてた……
「だから、提案がある。君を留年させない代わりに、僕のfineに入ってくれないかい?」
は!?何言ってんのこの人!私がfineになるの?
「君にはダンスパフォーマーをしてもらいたい。僕らのユニットに入ればトップアイドルとして、トップダンサーとして活躍出来るはずだ」
《でも、そんな美味しい話があるんですか?》
「疑ってるんだね。疑り深い人間は嫌いじゃないよ。もちろん、君には少し酷なことをしてもらう」
《酷なこと?》
「そう。UNDEADを弱体化させて欲しい。最初は朔間零を弱体化させようと思ったんだけど、君は大神晃牙と仲がいいようだからね、大神晃牙を弱体化させて欲しい」
なっ、この人、何言ってんの?
「大神晃牙、そしてUNDEADを陥れる。その代わりに君はfineとしてトップアイドル、トップダンサーの名声を手に入れる。引き受けるかい?」
留年取り消し、トップアイドル、トップダンサーの名声は確かに魅力的だ。
でも、私が晃牙先輩を裏切ることはありえない
私にとって大事な人を、その人のグループを陥れるなんて信じられない
《お断りします!》
私は、会長の話を待たずに生徒会室を飛び出した
64人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さぁ - 私は大神晃牙が最推しなので凄く楽しみながら読んでました...!体育館倉庫のところとかもうね、うん← 本当にお疲れ様でした!新作楽しみにしてます! (2021年6月3日 18時) (レス) id: fd66046518 (このIDを非表示/違反報告)
碧生 - 凄い好きです!更新お待ちしております┏○ペコッ (2021年3月10日 22時) (レス) id: 7ffc4172b1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:クテシフォンらるるん | 作成日時:2021年3月8日 14時