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11話 ※ ページ12

※自己責任でお願いします。




息が苦しい。
はふはふと口で呼吸しても、その口がキヨさんの手に塞がれるため、酸素が上手く取り込めない。


「おい、こら逃げんな」


「や、ぁ……」


背中にくっついたキヨさんが、後ろから攻めてくる。
彼の心臓の音が、背中越しに聞こえてきて、余計にドキドキが止まらなかった。

いつのまにか、スウェットは脱がされて、その先も何も身につけてなかった。
キヨさんは首元にちゅう、と音をたてながらキスをしてきた。
少し痛かったので、きっとわかりやすく赤い跡がついてるんだろう。


「あーー、ごめん。つけすぎた」


「ほんとですよ、」


謝ってきても、彼ははむ、と私の首あたりに軽く噛み付いた。

そして、体……腰のあたりを少し動かすと、息が詰まった。


「ぁ、ッ……!!?」


「ん、しまった」


どストレートに言うキヨさん。今この時くらいは、黙って欲しい。

いや、黙ってされるのも嫌だけど。


「A、背中からされるの好き?」


優しい声が、背中から聞こえて、絶対笑ってるんだろうなって思う。

彼は、絶対に私が痛がることや、嫌なことはしなかった。


「そ、んなこと、きかないでくださ、……!」


「いや、これはお前好きだろ」


「ん、……!あッ、まって、」


「まっては聞き飽きたっての」


ぐるん、と体勢を変えられた。
キスをしながら、私と向き合うようにさせられる。


「……別れるとか、いきなりびびったんだからな」



「そ、の理由は、さっき言ったんですけど……!?」



「んなことわかってるんだよ。俺自分が有名なことくらい理解してるんだわ」



………あれから実はかなり時間が経っている。レトルトさんたちと通話して、1度切って夜ご飯を食べてからキヨさんが通話を始めたのが2時間前。


その後、1時間で撮り終わったのか、1時間前に私のいる寝室に入ってきた。私の言った言葉を聞いてからベッドに縫い付けられて、そこから見事に今の今まで、ずっと、このままである。


……上手く言葉に出来ないのは許して欲しい。
ちなみにその間にキヨさんにあらかた吐かされた。言葉の理由と、不安と、思ってること。
気がついたら、こんなことになっているのだが。


「だからって俺の告白をネタに捉えるのは違うんじゃねえの?」


「……で、も……」


「あーあ、俺傷ついたわ」


「ん、ぅ、」


何度目かのキスをされて、キヨさんは全く傷ついてない様子で言う。


「傷ついたから、癒せよ。な?」

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作品ジャンル:恋愛
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りんご(プロフ) - ちょこれえとさん» すみません、返信遅くなりました。好きになったと言って頂けて嬉しいです。これからも自分のペースで頑張っていきます! (2020年3月6日 13時) (レス) id: 72494e54b9 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれえと(プロフ) - めっちゃ面白いです!キヨのこともっと好きになれました! これからも頑張ってください!! (2020年3月3日 13時) (レス) id: cdd2774812 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - みんさん» ありがとうございます!1番好きと言っていただけて嬉しいです。自分のペースで頑張らせていただきますので、これからもよろしくおねがいします! (2020年1月31日 23時) (レス) id: 72494e54b9 (このIDを非表示/違反報告)
みん(プロフ) - はじめまして!いつも拝見させていただいています!たくさんあるキヨのお話の中で一番好きです(^^)vりんご様のペースで頑張ってください。陰ながら応援してます! (2020年1月31日 18時) (レス) id: c336b5de5e (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - なおさん» 初めてのコメントをいただけて嬉しいです!年齢制限の方は別サイトになると思いますが、前向きに考えますね。ありがとうございます。 (2019年12月13日 19時) (レス) id: 72494e54b9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りんご | 作成日時:2019年12月10日 14時

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