43話 ページ43
「キヨさんは?」
……実を言うと、1番キヨさんの反応が怖かったのだが。
隣をちらりと見ると、キヨさんと視線があった。
「どうでした?」
「……とっておきがとんでもねえくらい、やばかった」
目を逸らされたが、そういった耳が真っ赤で。
どこかで見たなぁ、と内心苦笑した。
「……ありがとうございます。ということで、今回のメドレーを弾いてました。音橋Aです」
✱
「Aちゃん、お肉焼けたからあげるね」
「ありがとうございます〜」
ゆるっとした自己紹介も終わり、焼肉を始めた。
お肉をどんどん焼いてくれて、私の方にくれるのでとても優しいが、申し訳なさもある。
と先程いったが、「いいもの聞かせてくれたお礼だから」と言いくるめられてしまい、なすがままである。
「Aちゃんさぁ、俺のゼルダ実況とドラクエ実況、めちゃくちゃパート数あるけど全部見たの?」
「あ!いえ。何個か見て、感動しそうな曲を選んでそれ聞いて楽譜起こしたんですよ。これから全部見るつもりなんですけど、全部見るのに時間かかりそうです」
「あ、そうそう俺も聞きたかったの。俺はなんでポケモンにしたの?俺ポケモンの実況なんて上げてないけど」
牛沢さんに聞かれて答えていると、レトルトさんもポケモンの選曲に疑問があったらしい。
「レトルトさん、今月上げてた蟹さんがかわいいのやつ見て、ポケモン好きなんだ……ってなったので」
「あれめっちゃやばいやつじゃん」
キヨさんが笑いながら言うと、レトルトさんが少し赤面した。
「Aちゃんにあれ見られたのか………」
「SNSでも話題でしたし」
「おー、ちゃんとチェックしてる。抜かりないなぁ」
ガッチマンさんがリプしているのも見ました、というと、レトルトさんは顔を覆ってしまった。
「ちなみにキヨさんはルイージの同担拒否だったで、最近実況してらっしゃるホラゲーの方はあんまり入れないですまぶら?のほうを多めにしました」
「いや、ルイージは好きだし同担拒否だけど曲で嫉妬したらやべーやつだろ」
冷静に突っ込んでくれるキヨさんに笑いながら、熱々のお肉を頬張る。
頑張ったあとのお肉は美味しい。
「でもスマブラの完成度もやばかったけど、俺の推しアイドルの曲もアレンジもやばい。正直あれが1番好きかも」
そう言って、キヨさんにほい、とお肉をまたお皿にのせられる。
「ふふ、気合い入れましたもん」
私はその好きという言葉が、嬉しくて堪らなかった。
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りんご(プロフ) - ちぃさん» コメントありがとうございます。かっこいいと言っていただけて嬉しいです。ここ最近リアルなどが忙しいので、更新に波があると思いますが、長い目で見ていただけると幸いです! (2019年11月21日 18時) (レス) id: 72494e54b9 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - 7話まで一気に読ませていただきました!キヨくんかっこいいです。続きが楽しみです。無理しない程度に頑張ってくださいね! (2019年11月21日 9時) (レス) id: bc58f84b7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんご | 作成日時:2019年11月10日 20時