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「せやぞシッマ。こんなんじゃいつまで経っても結果なんて得られへん。」
「そうですよ。私達が目指すハッピーエンドは、ただ闇雲に藻掻いたって見つかりませんから。」
両方の肩に手を置かれ、二人揃って自分に言葉をかける。でも今は、そんな単純な言葉で、雲の縫い目から差し込む光のように、吃驚する程真っ直ぐ己の暗い感情を浄化してくれた。
「……おう、せやな！」
自分が、一度スイッチが入ったら止まれない性格だなんて、自分が一番理解している。まず、今この立場で一番近い奴は誰だろうか。だが、一つだけ言いたい事がある。
「こん中で一番近くて説得できそうな奴、尚且つ一番意思を曲げなさそうな奴が一番真面で手っ取り早そうなこの状況。」
「「それな」」
そう、トントンだ。
「再加入させるのが一番簡単そうで、"一番簡単そうで"トントンやぞ……他の奴らマジで難易度高すぎん？」
思わず三人とも目を手で覆い、深くため息をつく。正直言うぞ。かなりしんどい。
この作業、骨が折れるどころか粉砕されそう。
さあ、かつての頼もしい仲間、あの堅物をどう取り戻そうか。数分間、悶々と思考を繰り広げてみる。………が、出てこない。当たり前か。
「あんの堅物書記長どう戻せ言うてんねん…」
「…Twitter…ワンチャン方法教えてくれるか…？」
「天才ですか？」
疲労し切った顔でエーミールにそう呟かれ、辿々しい手つきでロックを解除し、Twitterの垢を開く。そのまま思いつく限りの文章をつらつらと並べ、取り敢えず送信してみる。
すると、案外直ぐに回答は来るもので。いや、所々ぶっ飛んだ回答する奴らもいるが。流石国民。
『急募・堅物書記長を説得する方法』
これで何とか国民に助けを求められないかと思った。安直。そこから五分程度待って、国民の回答を見てみると。
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…すいません、昨日寝てしまいました。
あと、味方最大の脅威様、六周年お目出度う御座いました(大遅刻)。
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作者名：ringo517 | 作成日時：2020年10月11日 20時
