1 ページ2
「...なあ、また、皆で集まれへんのかなぁ...」
「...また、あの夢か。.........ゾム。」
「おん...朝っぱらからすまんな、切るわ。」
ガチャリ。
先ず、突然で申し訳ない。実は前にも幾度か、ゾムはこの様に皆と、皆が実況をしていた頃の夢を見る事があった。そう、して"いた"のだ。
今の存続メンバーは、ロボロ、ゾム、ショッピ君、チーノ、そして俺、コネシマ。たった五人になっている。一部のメンバーは、ある時からキッパリと出なくなった。そして、本人から直々に頼まれ、遠回しに脱退を発表。勘のいい視聴者なら察しているだろう。またあるメンバーは、段々と出演回数が減り、気が付くと連絡さえも取れなくなっている。これは、俺らの独自の判断で、もう動画に出る事は無さげだ、と発表した。
まだ動画投稿はできているからいいものの…。
創設者であるグルッペン、編集長とまで呼ばれていたトントンが現在活動していない、それが今一番の痛手だった。ただ、グルッペンは、動画投稿だけはしてくれているので、幸いにも視聴者へ動画が見せられない、という事は無い。
今日upしたのは、この前のコラボ動画、マイクラ人狼RPG。うちのメンバーだけだと流石に人数が少ないので、人狼などはコラボ限りにしている。今回は、日常組さんとワイテルズさん、ぴくとさんまで参加した、大人数制だ。
最近は皆、一人実況をしたがる。コラボとなれば話は別だが、それでも矢張り、考える事は皆同じ。多数でゲームをプレイしていると、大人数実況をしていた頃が恋しくなってしまう。それ故に、最近は個別実況の数が増えつつある。
そして今日、最終確認の為に音声と映像を、隈無くチェックした。その時、ふと思った。
ウチのメンバー、無理してないか…？無論、自分含め全員が、だ。俺もロボロも、最近は声を張り上げるという事が無くなった。ゾムも、腕こそ落ちてはいないが、あまり率先して動くという事が無くなった。ショッピ君とチーノは、俺らの気を使ってか、なるべく自然にその場を盛り上げようとしてくれているように思える。
…こんなのは、望んでいなかった筈だ。最初こそ、皆直ぐ復帰できるやろ、そんな軽い気持ちだった。
でも、一人、また一人と脱退…否、活動停止をしていくと、矢張り人間、存続メンバーは休止メンバーを心配している。そこでふと思い付き、Twitterを開く。矢張り、というべきか…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 8人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ringo517 | 作成日時：2020年10月11日 20時
