【銀魂×約束のネバーランド】 雪の降っていたあの日2

65考えることは同じであれ ページ31

1月14日 日曜日

23:38



エマside
私は頬杖をつきながら食堂へと向かう。

ガチャ

ゆっくりと開けると、レイとAかいた。

「レイ……A……。
こんな時間に何してるの？」

レイ「最後だからハウスにお別れを……。」

A「……何となく…。」

「あぁ……。
レイ明日誕生日だもんね。」

見た感じ、レイもAも弱ってる気がした。

でもそんなわけないでしょ？

レイ「なぁ、エマ。本当に諦めてちまったのか？」

私達は一斉に顔を見合わせる。

A「本当は諦めてなんかないでしょ？」

その言葉に私達は淡く笑う。

「うん、諦めてない。
レイも…Aもそうでしょ？」

レイ「あぁ。全員結局考えてることは同じ。」

A「諦めたフリをして脱獄を進めていたというわけ。」

「逃げよう、その話をしに、ここへ来た。」

レイ「丁度よかった。俺も話したかったんだ。」



Aside
「ーーーママの目は私達に向けさせて、何かするのは全て下に任せたわ。
訓練を始めとした諸々の準備までね。」

レイ「それで？どこまで進んだ？」

エマ「道具や食料、防寒具の用意。
全部済んでる、いつでも出られる！」

するとレイは目をまるくさせた。

レイ「上出来じゃないか！
あとは方法、どうやって逃げるかだ。」

エマ「出る策も練った。
考えがある。」

私はエマとアイコンタクトを取り、頷く。

エマ「明日の昼、ここから逃げよう。」

するとレイはストップと手を向けてきた。

レイ「待て、昼に出るのか？無茶だろ、前と状況が違う。」

私達は｢まぁ聞け、座りなよ。｣と椅子を促された。

レイは細かい所まで教えてくれて、最終的に出したのは…。

レイ「俺はこれが1番だと思う。」

大量のオイルだった。

レイ「夜、ハウスに火をつける。」

エマ「火事を起こすってこと？」

レイ「そうだ。」

本部にはあえて｢脱走｣ではなく、｢火事｣と思わせるってことか。

レイ「夜なら姿も隠しやすい。逃げるなら夜だ。」

するとレイはガタッと立ち上がった。

レイ「さぁ、明日と言わず、今日、今逃げよう。
できるか？」

エマ「ドンとギルダは多分……今もまだ起きてる。」

「皆も動けるわ！」

レイ「足は？」

エマはガタッと立ち上がる。

エマ「大丈夫！」

レイ「腕は？」

「1ヶ月前から治ってた。」

エマ「はやっ!!」

レイ「流石……ここまできたら怖ーよ。
ーーじゃあ、今から決行しよう。」

66呪いたいほど幸せな気持ち→←息抜きは必要必要！

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