【銀魂×約束のネバーランド】 雪の降っていたあの日2

54ノーマンが消えた日 ページ17

ノーマン「エマ、何言って……。」

エマ「あのね、こんなに派手に怪我しているから、私が代わりに出荷されることはないとは思うの。
私たちは“高級品”しかも“特別”。
出す時はちゃんとしてないとダメなんだよ。」

確かに……

かわりに出されるとしたらレイになる。

レイも大怪我しちゃえば出荷されることは無くなる。

ノーマン「そんな馬鹿な……。」

レイ「ブッ…アハハハ！その手があった！
よし折ろう。」

ノーマン「レイ!!?」

レイ「けど別に腕でよくね？」

エマ「あ、そっか。じゃ腕で！」

「え、腕も結構不便だよ？」

レイ「お前は2箇所骨折してるからだろ。」

利き手じゃないだけマシだけどね。

ノーマン「なんで……おかしいよ3人とも……。そんな……。」

エマ「何言ってんの？
ーーノーマンが死んじゃうより全然いいよ。

ノーマン言ってくれたよね？」

“みんなで一緒に逃げよう。”

エマ「みんなの中にノーマンがいなきゃ私は嫌だ!!

ーー大丈夫、みんなで一緒にここから逃げよう。
一緒に生きよう？ノーマンーー」

ノーマン「うん……。」

私達は互いの辛さを。

互いの思いを分かりあってこそ成り立つ。



エマ「ノーマンは死なせない。」

「全員！絶対生きてここを出よう！」







ノーマンside
ママ「みんな聞いて、いい知らせよ。
ノーマンの里親が決まったの。
急だけど明日夜の出立よ。」

ママは僕の肩に手を置いて兄弟達に自慢するように僕を見せる。

僕も兄弟達に笑顔を見せた。

驚いている兄弟もいれば、祝ってくれる兄弟もいた。

バリーン！

音がなったほうを見ると、シェリーがお皿を落としていた。

シェリー「えっえぇぇぇぇえ!!?」

アンナ「あぶない…！」

シェリーは泣きじゃくっていたが、他の兄弟達に連れられてきた。

シェリー「おめでどう……うっ…。」

目を腫らしながら言ってくれた一言が切なくなった。

「…みんなありがとう。」

僕はシェリーを抱きしめてあげた。









Aside
いつも通りの朝。

ごはんをたべて、テストを受けて。

レイ「大丈夫、うまく行く。」

私はレイとエマと一緒に木に腰掛ける。

そしてーー

ノーマンが消えた





11月3日 金曜日



13:08

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