【銀魂×約束のネバーランド】 雪の降っていたあの日2

思い出編 総悟の記憶3 ページ15

「あ、あぁ…姉上ーー!!
土方ァァァ!!近藤さんーー！」

3人「総ちゃん!!/総悟!!どうし…。」

ミツバ「朱里ーー！」




総悟side
気づけば俺は部屋に1人寝かされていた。

「ふぇ……朱里…!!」

朱里はどうしたんだろう。

病院にでも……!!

俺が部屋を出ると肩を落としながら帰っていく医師の姿が目に写った。

その後ろには姉上の姿もあった。

「あ、姉上！」

ミツバ「総ちゃん……。ごめんね………。」

……。

俺はそのまま黙って朱里の部屋に飛び込んだ。

そこには衰弱しきった朱里の姿があった。

「朱里っ！」

朱里「総悟…。悪ぃ…情けない姿見せて…。」

「……ただの風邪じゃないよね。」

朱里「ごめん…今まで隠してた。
……私、病気なんだ。
馬鹿だよね……さっきカッコつけて｢相棒｣なんか言ったやつがこのザマなんて。」

「なら病院に…！」

朱里は諦めたのかのように首を振る。

朱里「生きるために最善はつくし尽きた。もう私にできることは残っていない。」


「……。」

朱里「今夜が山だって…。
だから最後はここが良かったんだ。
みんなに囲まれながら逝けるのって幸せじゃない？」

なんでだろ。

朱里の言葉に腹が立つ。

生意気っぽいから？

死にそうなのに笑ってるから？

病気のこと隠していたから？

「…朱里のことを殺すな！
勝手に殺さないでよ…朱里はまだ生きているだろ…。」

朱里「総悟……。」

「試合のときは最後まで粘り続けて先輩にだって…近藤さんにだって勝てたこともあっただろ！
勝手に希望捨てんな！
まだ生きていてよ…相棒…。」

朱里は驚いたような…気づいたように目を見開いていた。

「言ってくれたの朱里だろ……俺達｢相棒｣だって…。1人置いて行かれた相棒なんてただのぼっちと一緒だ。
置いてかないでよ……。」

すると朱里は肩を震えさせていた。

そして目から大粒の涙を殺した。

朱里「ごめん…ごめん…。
私だって……生きたい……!!
でも…ケホッ…自分で分かる…もう近いんだって…。」

「いつからそんなに弱っちくなったんだよ！」

朱里「……ねぇ総悟。
最後にひとつお願い。
私のことを……忘れ…ないで……!!」

朱里は最後の言葉を言い切ったあと、動くことはなかった。







この出来事がよく頭に残っている。

忘れてなんかないぜ、今だって覚えている。

つーか嫌でも毎日思い出しちまうんだけどな。

なんで昔相棒だった朱里に奴は似ているのだろィ。

だからうぜェ。

今日も俺はバズーカを撃つ。

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