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思い出編 総悟の記憶2 ページ14

朱里「ケホッ、ケホッ。」

「……また風邪?」

朱里「……まあn…ね。」

あれから1年ほど経った。

朱里は体調を崩しやすくなって道場にも来るのが少なくなかった。

ライバルがいないなんてつまんねぇ。

沖田side〜in 9 old year〜
「姉上、朱里は…。」

ミツバ「最近酷いわね…様態が戻らないわ。
……大丈夫よ、朱里だもの!」

朱里は今日も休んで部屋で1人、寝込んでいた。

土方「お前って朱里のこと好きだよな。」

「いつからいやがった土方!
俺は先輩なんだから敬語を使えっ!」

近藤「まぁまぁ、総悟も落ち着いて!」

「えっなんで近藤さんもいるん」

土方「ミツバに言われたんだよ。」

「土方お前!俺が言い終わる前に言うなよ!」

え、姉上がーー?

ミツバ「ちょっと大変だから、手伝ってもらおうかとね。」

姉上は俺に申し訳なさそうに微笑む。

「じゃあ土方は出ていけ。」

ミツバ「そ、総ちゃん…それは……。」

「………。」

姉上が戸惑う理由だって知っている。

土方に呪いの眼差しを送っていると、目の前の襖が開いた。

朱里「……扉の前で話されたら眠れない。
ケホッ…ケホッ……。」

近藤「そうか!悪い!!」

朱里「近藤さんと土方も来ていたんだ…ね。
それよりも私、お水くんでく…。」

ミツバ「いいのよ!私がついでくるわね。」

そのまま姉上は後ろに2人の男と話しながら行ってしまった。

「………チッ。」

朱里「……今、「土方死ね」って思っただろ。」

「何か悪いか。
姉上も近藤さんも…全部アイツに奪われた。」

朱里「……いや…肝心な「親友」忘れてんじゃないの。」

俺は驚いて朱里を見る。

朱里「私は土方なんかに取られてないけど。」

「あ…。」

朱里「……相棒でしょ。2人で。
親友以上の相棒だと思っていたけど…わっ。」

俺は朱里のむねに飛び込んだ。

情けない顔なんて見せたくなかったからだった。

朱里「今まで剣道もイタズラもケンカも一緒だったじゃん。
……おーい、そんなに近寄ったらケホッ……風邪移るぞ。」

「移せばいいだろ…。
朱里が元気になってくれるなら別に構わねェ。
朱里がいねぇと暇なんでィ…。」

朱里「何そのなまった言いか…ケホッゲホッゲホッ…カハッ!!」

「朱里っ!?」

朱里は激しく咳き込み始めた。

咳だけじゃない、血も吐いている。

これはただの風邪なのか?

朱里「総……悟…。」

「あ、あぁ…姉上ーー!!」

俺は何も出来ることなく、その場で助けを求め続けた。

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いちご(プロフ) - 素敵な作品ですね!!更新再開の予定はありますか?続編頑張って下さい!楽しみにしてます! (2022年2月8日 23時) (レス) @page50 id: a2b06cd108 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉桜(プロフ) - あずきぱふぇ@狂愛さん» 返信遅れて申し訳ありません!!絡みですね…承知しました、検討してみます!あと、作品を読んでくださりありがとうございます! (2021年4月3日 22時) (レス) id: e8ee42e7f8 (このIDを非表示/違反報告)
あずきぱふぇ@狂愛(プロフ) - あとあと!(しつけぇ)銀魂メンバーと約ネバメンバーの絡みが見たいです!番外編とかで(?) (2021年3月24日 17時) (レス) id: 647e80459a (このIDを非表示/違反報告)
あずきぱふぇ@狂愛(プロフ) - 私はあんここしあん派です!コロナ太り…私だけじゃなかった…同志y((てめコルァ紅葉桜様に気安く話すんじゃねぇよ えと、続編楽しみにしてまっす!!頑張って下さい!!あと私もあと1年くらいしたら受験なので頑張りたいなと思いました。あれ作文? (2021年3月24日 17時) (レス) id: 647e80459a (このIDを非表示/違反報告)
紅葉桜(プロフ) - ドラゴンさん» 寝れてるじゃないですかコノヤロー!!笑 続編に関しては少々お待ち下さい!作者の脳みそが爆発してから再開できるので、楽しみにしていただければ嬉しいです笑 (2021年1月21日 22時) (レス) id: e8ee42e7f8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅葉桜 | 作成日時:2019年7月11日 22時

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