【イナイレ】信じるココロその8！ (ページ3)

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341話ページ3

鬼道side

Aがいなくなった後、染岡が俺の所にニヤニヤしながら近寄ってきた。大体の見当はつくが、ここはスルーだ。

染岡「鬼道」

鬼道「なんだ」

染岡「誘いに行けよな」

鬼道「……付き合ってないんだし、あっちも迷惑だろ」

染岡「そんなことねぇって。幼馴染の頼みなんてそうそう断れねぇだろ」

……誘う……つまりデートって事なんだろうが……。

鬼道「あいつと出かけるとろくなことがないんだ」

染岡「たとえば？」

鬼道「時間がかかる、迷子になる……ケンカになる」

染岡「…最初の二つは納得するけどよ、最後のは原因ほとんどお前だろ」

確かにそうだ。
俺がいつもAの事をバカにしてるから、Aがキレてケンカになる。

……謝るのは当然、俺だが。

染岡と話していれば、近くにいた佐久間が話に入って来た。

佐久間「大丈夫なんじゃないか。Aちゃん、お前とのそう言うケンカ嫌ってないみたいだし」

嫌ってないって……好きになる奴いるのか。逆に

鬼道「……今日の試合で聞いたのか」

佐久間「まぁな。
Aちゃんがエドガーにバカにされて相当怒ってた時に、染岡に言われてたんだよ、「鬼道にもされるじゃねぇか」って。そしたらAちゃん…「有人のはもう慣れちゃったから」って言ってた。嫌そうな顔一つせずにな」

それを聞いて少し驚いた。

染岡「あー確かに言ってたな」

佐久間「鬼道とするケンカはAちゃんにとって"当たり前"になってきてると思うぜ。お前が自分の気持ちに素直になれずにAちゃんをからかうのと同じようにな。Aちゃんなりの愛情表現ってやつなんだろうな」

鬼道「あ、愛情表現って……」

そんなこと良く平気で言えるな……

染岡「ま、とにかく。明日は一日暇なんだし、行って来いよ。そんで告っちまえ！」

鬼道「…悪いが俺にそんな暇は……」

佐久間「あるよな？だってさっき明日行く所メモってただろ」

鬼道「……」

人は不思議だな。
こういう時はしっかり細かいところまで見るんだから。

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