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Ki
「この前も言ったけど、最近変わったね。」
苦い薬を飲み込むように唾をゆっくり飲み込んだ後、淡々と話し始めた藤ヶ谷。
「…変わった、かな？確かに、髪とか染めたし、変わったのかも？」
「…どうして、急に変わったの？」
「…えっと、そういうことしたい年頃だから、かな。」
抑揚のない声で、俺の目をじっと見ながら質問する藤ヶ谷は、何かを探ってるみたいで怖くて、言葉が途切れ途切れになってしまう。
目の奥の奥まで、藤ヶ谷の視線が入り込んで、俺が隠してる気持ちを全て暴かれてしまう気がして、つい目を逸らしてしまう。
それなのに、藤ヶ谷は視線を合わせようと俺の目を追いかける。
藤ヶ谷の切れ長の目が、あのかっこいい顔が、俺の目を追いかける。
「…そっか、いきなり金髪って大胆だよね。」
藤ヶ谷の顔は笑ってない、でも怒ってるのとも違う。悲しんでるのかなんなのかわからない。
「…うん、まあ試しにやってみた。」
「…ピアス、開けてもらったんでしょ？渉に。」
「うん、開けてもらったけど、…それがどうかした…？」
藤ヶ谷が何を聞きたがっているのか掴めなくて、首を傾げてしまう。
「…どうして、渉に頼んだの？」
「えっ、」
横尾さんは、信頼してるし、好きな人がいることも知ってるし、安心感があるから。
「俺のピアス、北山が開けてくれたから、北山のを開けるのは俺かなって思ってたんだけど…。」
「…えっ、あっ、ごめん。」
藤ヶ谷がそんなこと考えてるなんて思ってもみなかった。
たしかに藤ヶ谷のはじめてのピアスを開けたのは俺。
あの時はすごく緊張した。藤ヶ谷の大切な耳で失敗できないから責任重大だし、藤ヶ谷の耳と顔が近くてドキドキした。
「…ううん、それよりさ、どうして、そんな派手な見た目になったの？」
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じゃがいも(プロフ) - なのはさん» なのはさんこんばんは、読んでいただきありがとうございます。もどかしい二人が書けるように意識していたので、お褒めの言葉とても嬉しいです！これからも頑張ります！！ (2018年8月23日 0時) (
レス) id: a8c069ecca (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - こんばんは、いつも楽しく読ませていただいてます^ ^このもどかしい甘酸っぱさが素敵ですこれからも更新を楽しみにしてます (2018年8月21日 23時) (レス) id: 952d1e1bb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：じゃがいも | 作成日時：2018年6月6日 22時
