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F
普段通り北山と歩いた駅に向かうまでの道のり。
半袖シャツから出る腕や、顔。
時折上を向いてすぐに下を向く。
様子のおかしい北山に声をかければ、日焼けを気にしているらしい。
…日焼け？
着崩した制服、明るくなった髪色、ピアス。次は日焼け？
急激に変化していく北山の見た目についていけない。電車に揺られながら窓の外を見つめる北山が一体何を考えているのか、日に日にわからなくなっていく。
「…最近、すごく変わったよね。」
「俺？…そうかな…？」
「なんかびっくり。」
「…びっくり？」
「うん、北山が何処か遠くへ行っちゃいそう。」
「そんなことないよ、俺より先に藤ヶ谷が遠くに行っちゃいそう。」
俺はどこへも行かない。
どんな形であれ、北山のそばにいる。
そう言いたかったけど、北山があまりにも寂しそうな目をするから言えなかった。
俺が、そんな寂しそうな目をさせてるの？
北山の気持ちも、寂しそうな目も、何もわからない自分が嫌でむしゃくしゃしたまま電車を降り、学校へと流れ作業のように歩いていく。
「おっはよー、お二人さん！」
「横尾さん、おはよ！」
「…おはよ。」
「太輔、何そのテンション。」
「…いや、別に。」
朝から憂鬱な俺と違って元気な渉。と北山。
「…あ、そうだ！俺、部活の呼び出しあったんだった！ごめん！先行く！藤ヶ谷またお昼に！」
そう言ってすごいスピードで駆けていく北山を、ぼーっと見つめることしかできなかった。
「太輔、大丈夫？」
「え？ああ、うん。」
「何か悩んでるんだったら、聞くよ？」
渉になら、話してもいいかも。
「最近の北山、ちょっと変わりすぎじゃない？今までの真面目な感じからガラッと変わって、俺なんかついていけない。」
「いや、でもそれくらいしないとダメだってみっちゃんも思ったんじゃない？最近のみっちゃん生き生きしてるし。」
「…どういうこと？それくらいしないとってどういう意味？」
「え？あれ？太輔知らないの？」
渉はなぜか驚いてるけど、俺の方が混乱してる。
北山は、何か明確な理由があって見た目を変えてる？
渉をがっしりと捕まえ、話を聞くことにした。
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じゃがいも(プロフ) - なのはさん» なのはさんこんばんは、読んでいただきありがとうございます。もどかしい二人が書けるように意識していたので、お褒めの言葉とても嬉しいです！これからも頑張ります！！ (2018年8月23日 0時) (
レス) id: a8c069ecca (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - こんばんは、いつも楽しく読ませていただいてます^ ^このもどかしい甘酸っぱさが素敵ですこれからも更新を楽しみにしてます (2018年8月21日 23時) (レス) id: 952d1e1bb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：じゃがいも | 作成日時：2018年6月6日 22時
