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Ki
土曜日は午後から横尾さんが家に来る。
でも午前中は空いてる。
「土曜日の午前なら空いてる！」
「ん、じゃあ、午前中行こっか。北山の家まで行くよ。」
「え、俺が藤ヶ谷の家まで行くよ。」
「じゃあ、真ん中で待ち合わせしよっか。」
「うん、わかった。」
俺と藤ヶ谷は近所で、お互いの家と家の真ん中にある曲がり角で待ち合わせすることがよくあった。
藤ヶ谷と買い物、楽しみだな。
今日はまだ木曜日だけど、土曜日が待ちきれなくてそわそわしてしまう。
土曜日は午前は藤ヶ谷と買い物して、
午後は横尾さんに話を聞いてもらう。
なんかいい感じだな。
さっきまでの遠くを見ていた藤ヶ谷はいつのまにかいなくなっていて、いつもと変わらず穏やかな顔で弁当を食べる藤ヶ谷がいた。
理由はよくわからないけど、とにかく藤ヶ谷が元気そうになってよかった。
藤ヶ谷の様子が少しでもおかしいと俺も不安になるし、勝手に心配してしまうから。
「土曜日楽しみだな。」ってお互いに言い合って、他愛もない話をして弁当を食べ終えた。
来た道を歩いて帰って教室へ戻ると横尾さんに話しかけられた。
「みっちゃん、機嫌いいね。」
「ん？あー、土曜日の午前、藤ヶ谷と買い物行くことになってさ！」
「へー、だからそんなにこにこしてるんだー。」
「え、そんな顔に出てる？」
恥ずかしくなって慌てて顔を隠して、
「んー、まあねー。」なんて言いながらニヤニヤする横尾さんに子どもみたいに怒っていたら、俺の声をかき消すようにチャイムが鳴りはじめて、それこそ大慌てで授業の準備をした。
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じゃがいも(プロフ) - なのはさん» なのはさんこんばんは、読んでいただきありがとうございます。もどかしい二人が書けるように意識していたので、お褒めの言葉とても嬉しいです！これからも頑張ります！！ (2018年8月23日 0時) (
レス) id: a8c069ecca (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - こんばんは、いつも楽しく読ませていただいてます^ ^このもどかしい甘酸っぱさが素敵ですこれからも更新を楽しみにしてます (2018年8月21日 23時) (レス) id: 952d1e1bb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：じゃがいも | 作成日時：2018年6月6日 22時
