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Ki
特に会話もないまま電車を降りて、それぞれのクラスへと歩いていく。
何がダメだったのかわからない。
どうしたらよかったのかもわからない。
ただ足を進めて教室へ向かっているけど
まっすぐ歩けてるかどうかわからない。
些細なことでこんなに傷ついて落ち込むなんて俺らしくないけど、言い表せないもやもやが俺を包んでいく。
「…みっちゃん、どうしたの？」
「へ？」
ぼーっと歩いていたら、急に後ろから声をかけられた。
「おはよ。なんかふらふら歩いてるから、大丈夫かなと思って。…大丈夫？」
「…え、あ、うん。おはよ、横尾さん。」
「どうしたの？悩み事？」
「…え、あ、ちょっと。」
「…そっか、俺でよかったら聞くけど。」
なんでもないことのように心配してくれる同じクラスの横尾さん。
俺だけじゃなくて藤ヶ谷とも仲が良くて
普段は三人で遊んだりもしてる。
横尾さんになら俺のこの気持ち相談できるかもしれない。
アドバイスももらえたりするかもしれない。
「…じゃあ、今日の部活終わり、話聞いてくれる？」
「うん、いいよ。…あっ、でも太輔は？一緒に帰ってるんだよね？」
「…あー、うん。どうしよう。」
毎日一緒に登下校してるし、お昼も藤ヶ谷と二人で食べてるし、休み時間に話せるような話じゃない。
それなら、
「じゃあ土曜日、俺の家来ない？部活ある？」
「部活午前だけだから、午後なら空いてるよ。」
「うん、じゃあ土曜日。…家、わかるよね？」
「何回家行ったことあると思ってんのー、わかるよ！」
「みっちゃん、何言ってんのー。」っていつものように笑わせてくれる横尾さんのおかげで、
もやもやに完全に包まれずに教室へと着くことができた。
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じゃがいも(プロフ) - なのはさん» なのはさんこんばんは、読んでいただきありがとうございます。もどかしい二人が書けるように意識していたので、お褒めの言葉とても嬉しいです！これからも頑張ります！！ (2018年8月23日 0時) (
レス) id: a8c069ecca (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - こんばんは、いつも楽しく読ませていただいてます^ ^このもどかしい甘酸っぱさが素敵ですこれからも更新を楽しみにしてます (2018年8月21日 23時) (レス) id: 952d1e1bb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：じゃがいも | 作成日時：2018年6月6日 22時
