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Ki
藤ヶ谷にとってはいつもと同じように電車に揺られているのだろうけど、俺にとっては全く違う。
昨日少し不安定な気持ちになりながら藤ヶ谷のことを考えた。
だから今日は、いつもとは違う。
藤ヶ谷のことを意識しすぎているせいか
藤ヶ谷の香水が強い気すらする。
俺より少し高いところにある涼しげな顔にぴったりな香りが、俺にも乗り移るような気分。
おしゃれだな。
俺も香水、つけてみようかな。
二人で香水の話ができるかもしれない。
「ねぇ、いつもどこの香水つけてるの？」
「…ん、香水？」
「うん、ちょっと気になってさ。…俺も、つけたい。」
「…これと同じの？…香水とか興味なかったのに急にどうしたの？」
今日も俺を守るようにして立つ藤ヶ谷に控えめに聞いてみたら、
ただ香水を聞いただけのはずがなぜか少し怪訝そうな顔をする。
なんでだろう。
俺と同じの嫌なのかな。
もしかして彼女と一緒に買ったのかな。
それとも、結構なお値段なのかな。
「…いや、その、同じじゃなくてもいいんだけど、ちょっと気になったっていうか。」
「…そっか。」
ただ香水の話で盛り上がれたらいいなと思っただけなのに、俯いて難しそうな顔をする藤ヶ谷を見たら、俺は何も言えなくなってしまった。
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じゃがいも(プロフ) - なのはさん» なのはさんこんばんは、読んでいただきありがとうございます。もどかしい二人が書けるように意識していたので、お褒めの言葉とても嬉しいです！これからも頑張ります！！ (2018年8月23日 0時) (
レス) id: a8c069ecca (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - こんばんは、いつも楽しく読ませていただいてます^ ^このもどかしい甘酸っぱさが素敵ですこれからも更新を楽しみにしてます (2018年8月21日 23時) (レス) id: 952d1e1bb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：じゃがいも | 作成日時：2018年6月6日 22時
