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Ki


「おはよ。今日早起きしたから。へへっ。」

「そっか。髪の毛、変えたの?…ボタン、開いてるよ?」


藤ヶ谷は、俺を見た後、へんてこな顔をした。


「なんかちょっと暑くて。」

「確かに最近暑いね。でも今までそんなに開いてたことなかったから、なんか変な気分。」

「実は俺も変な気分。」








ほんの少しの変化。ちゃんと気づいてくれた。
嬉しい、嬉しい。





きつい日差しの中、そんな事を感じさせない様子で歩く藤ヶ谷に話しかけた。

髪を染める事を言っておこう。
藤ヶ谷におすすめされて同じ美容師さんに切ってもらってるし、急だとびっくりするだろうし。



「今度、髪染めようと思ってて。」

「…髪、染めるの?なんで?」


『なんで?』
その理由は言えないけど。
そんなこと聞かれるとは思わなかった。


「…え、校則、自由だし、だから、試しに。」

「何色に?」

「はっきりとは決まってないけど、かなり明るくしようかなって思ってる。どんなのががいいと思う?」

「…俺?…それより、明るくするの?」






停止線でもあるようにピタリと立ち止まり、俺の方を向いた藤ヶ谷。
どうしたんだろう?

俺が明るくするのは、変?







「…変、かな?…染めるの、変?」

自信がなくて弱々しくなってしまう。
藤ヶ谷に見て欲しくて見た目を変えようとしてるのに、藤ヶ谷に変だと思われたら意味がない。


「ううん、変じゃないよ。」


ぎゅっと口角を上げて、俺の肩をポンポンする藤ヶ谷。
普段は頭をポンポンするけど、髪を気にしてくれてるのかな。


「…そっか、よかった。」

「うん、驚いただけ。行こ、遅刻する。」




よかった。
これで安心して染められる。

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じゃがいも(プロフ) - なのはさん» なのはさんこんばんは、読んでいただきありがとうございます。もどかしい二人が書けるように意識していたので、お褒めの言葉とても嬉しいです!これからも頑張ります!! (2018年8月23日 0時) (レス) id: a8c069ecca (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - こんばんは、いつも楽しく読ませていただいてます^ ^このもどかしい甘酸っぱさが素敵ですこれからも更新を楽しみにしてます (2018年8月21日 23時) (レス) id: 952d1e1bb0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:じゃがいも | 作成日時:2018年6月6日 22時

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