年下のいいなりなんて勘弁だ！ ＊沖田総悟＊

11.無意識 ページ12

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何秒か経って、



たぶん、信号が青になったのだろう



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沖田さんは名残惜しそうに離れて



平然と運転を再開した




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「…」



「…」



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え。私のファーストキス…




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この生意気な小僧に奪われた…



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しかもこの堂々っぷり。



初心者ではないよね…



そりゃ沖田さんの事だからキスくらい…



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あぁ


私だけこんなに緊張してるんだな




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「なんか、食べて帰りやす？」



初めてを奪われてからの第一声。



ごめんなさい、は？



急にしてすみませんは？



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「結構です」




「あれ、なんか怒って「怒ってないです」




怒ってますよ



無理やりされたんだもん



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初めてだったのに…



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「…言っとくけど、俺、悪いとか全然思ってねぇから」



「！



あなたねぇ！自分勝手にも程がありますよ！」




「なんででさァ



好きな人が隣にいたらキスしたくなるの当たり前でしょう？」



「なっ！」




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好きな人…



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っていけないいけない！


好きって言葉に反応してしまった



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この人の言う好きなんて、挨拶する感覚に近いんだから！


おはよう、みたいな意味なんだから！



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「つーか」



「…」



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「可愛いAさんが1番悪い」



「っはい？」



だからなんでそうなるのよ！



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「無意識にそんな顔になれるって



Aさん男をバカにしてやす？」



「し、してません！」



「土方さんや旦那の前でそんな顔したら


ゆるさねぇから。


針百本の刑でさァ」



「千本な」



「わかってます？」



「…」



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そんなこと言われたって



どんな顔してるか私には分からないし…




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「…て、その前に謝ってくださいよ」



「Aさんが彼女になってくれたら謝りまさァ」



「…」



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彼女になんて、、



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