8.紳士 ページ9
「伯爵…!!」
かかったのは、シエルだった。
アイリーンを庇ったのである。
その行動は、まさに紳士のそれだ。
「宴の席です。どうかお二人共、今日はこの辺で」
シエルの言葉にアイリーンとジーメンスは静まった。
「…のタヌキオヤジ!!俺の女に気安く触ってんじゃ、ねェッ」
舞台演出家であるグリムズビー・キーンが近くにあったワインボトルを手に取り、ジーメンスに向かって投げつけた。
「-------!」
ジーメンスの顔の目の前までに迫った。
が、ジーメンスにワインボトルが当たることはなかった。
ジーメンスに迫ったワインボトルをセバスチャンがキャッチし、そのまま栓を空中で抜き、グラスタワーにワインを注いだ。
セバスチャンは脚立に乗って言った。
「モルドヴァ南東部のプルカリ村の幻のワインでございます。どうぞ皆様、お楽しみ下さいませ」
そんなセバスチャンをAはじっと見つめていた。
今の一連の動作。
普通の人間の出来る技ではない。
「セバスチャン・ミカエリス…貴方は人間?」
Aは誰にも聞かれぬような小さな声で呟いた。
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有紗 - 更新頑張ってください! (2015年1月13日 23時) (レス) id: 7f54a8456a (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 更新待ってます!! 続きが気になります(´艸`*) (2015年1月1日 17時) (レス) id: 3ecfed2619 (このIDを非表示/違反報告)
鈴猫(プロフ) - 続きが見たいですね (2014年12月8日 14時) (レス) id: b7cabe5847 (このIDを非表示/違反報告)
鈴猫 - 頑張って下さい (2014年12月7日 15時) (レス) id: 32a5f43a7b (このIDを非表示/違反報告)
まりん - 続きが気になります!更新頑張ってください! (2014年11月8日 23時) (レス) id: 07cfa5ac65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まるまるまるま | 作成日時:2014年3月12日 22時