6.少年 ページ7
「お客様のご到着ですだ!!」
ファントムハイヴ邸で行われているパーティー。
そのファントムハイヴ邸には、グレイと一人の小柄な少年が訪れていた。
二人はヴィクトリア女王の遠縁にあたるドイツからの訪英者、ジーメンスを連れていた。
----いや、どちらかといえば、ジーメンスが彼らを引き連れていた。
メイドのメイリンの言葉で気づいたシエルと執事のセバスチャン・ミカエリス。
「お初にお目にかかる。グオルグ・フォン・ジーメンスだ。ご招待感謝する」
ジーメンスが胸に手を当て、シエルに挨拶をした。
「どォも。パーティーの準備できてるぅ?」
ジーメンスに引き続き、グレイも声をかけた。
「初めまして、ファントムハイヴ伯爵。こちらの要望を受けていただきまことにありがとうございます」
少年が感情のあまりこもっていない声で淡々と喋った。
「私としたことが時間に遅れてしまいすまない」
ジーメンスとシエルは握手を交わす。
「いいえ。遠路からはるばるよくいらっしゃいました。…ところでそちらは?」
シエルはジーメンスの左側にいる少年に目をやった。
「ああ、彼はA。ボクと同じお目付役だよ」
グレイが少年を紹介した。
そう、グレイの言うように、彼はAだ。
男装して、このパーティーにやってきた。
男装の案を出したのは、ヴィクトリア女王。
その理由はのちのちわかるであろう。
「…そうでしたか。ではご挨拶は会を始めてからに致しましょう。本日はご自由にご歓談頂ける立食式に致しました。どうぞこちらへ」
シエルは頷いた。
そしてセバスチャンが皆を食堂へ案内した。
「では、お名前をお呼び致しますので、順に食堂へお入りください。まず------…」
159人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
有紗 - 更新頑張ってください! (2015年1月13日 23時) (レス) id: 7f54a8456a (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 更新待ってます!! 続きが気になります(´艸`*) (2015年1月1日 17時) (レス) id: 3ecfed2619 (このIDを非表示/違反報告)
鈴猫(プロフ) - 続きが見たいですね (2014年12月8日 14時) (レス) id: b7cabe5847 (このIDを非表示/違反報告)
鈴猫 - 頑張って下さい (2014年12月7日 15時) (レス) id: 32a5f43a7b (このIDを非表示/違反報告)
まりん - 続きが気になります!更新頑張ってください! (2014年11月8日 23時) (レス) id: 07cfa5ac65 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まるまるまるま | 作成日時:2014年3月12日 22時