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16.証明 ページ17

「俺達は絶対違うぞ、他の誰かだ!!」


グリムズビーがアイリーンの肩を抱き、先程の様に怒鳴った。


「俺だって違う!!」


そんなグリムズビーに釣られるように、ウッドリーも怒鳴る。


「こっ…この中では一番アンタが怪しいじゃないか!晩餐の時に卿とモメてただろ!」


ウッドリーはグリムズビーを指差し、なんとか容疑を自分から無くそうとする。


「言いがかりも大概にしろよオッサン!!あの程度で人殺しするハズねェだろ!!大体アンタこそ、」


グリムズビーもウッドリーの言葉を黙って聞く訳もなく、反撃した。


「まあまあお二人さん。落ち着いて皆のアリバイを洗ってみればいいじゃない。ジーメンス卿が殺.されたのは部屋に下がってから…さらに正確に言えば、卿がベルで使用人を呼んでから執事君達が部屋に着くまでの間。その時間のアリバイがあればいい」


劉が落ち着いて話すため、グリムズビーとウッドリーも多少落ち着いた。


「俺とアイリーンはビリヤード室にいた」


「はい」


「僕もそこにいたよ。あ、あとAも」


Aが答える代わりに、グレイが言った。


「俺もです。あとフェルペスさんも。ジーメンス卿が寝てから騒ぎが起きるまで、ずっとビリヤード室にいました。その間席を外した人もいません」


アーサーが補足し、これでグリムズビー、アイリーン、グレイ、A、アーサー、フェルペスのアリバイが証明された。


「お前達は何をしてたんだ?」


シエルは劉に尋ねる。


「ん?我達はウッドリーさんと一緒にラウンジで飲んでたよ。ねぇ藍猫」


劉が藍猫に声をかけると、藍猫はコクコクと頷いた。


「ああ!騒ぎがあるまで一緒だった」


ウッドリーも頷く。


「確か12時過ぎに、お酒がなくなったから執事君に持ってきてもらったよね?」


劉がセバスチャンに確認を取る。


「はい。12時10分頃お持ちしました」


セバスチャンが頷き、劉、藍猫、ウッドリーのアリバイも引き続き証明された。


「ワッワタシ達使用人は5人皆で片付けしてましただよ!」


メイリンが言い、使用人----セバスチャン、メイリン、フィニアン、バルド、タナカのアリバイも証明された。


「大体俺達はジーメンスがどの部屋に泊まってたかも知らなかったんだ!この広い屋敷でヤツを見つけるのだって時間がかかるだろ⁉」


「ということは…」


グリムズビーの言葉を聞き、グレイは呟いた。

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有紗 - 更新頑張ってください! (2015年1月13日 23時) (レス) id: 7f54a8456a (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 更新待ってます!! 続きが気になります(´艸`*) (2015年1月1日 17時) (レス) id: 3ecfed2619 (このIDを非表示/違反報告)
鈴猫(プロフ) - 続きが見たいですね (2014年12月8日 14時) (レス) id: b7cabe5847 (このIDを非表示/違反報告)
鈴猫 - 頑張って下さい (2014年12月7日 15時) (レス) id: 32a5f43a7b (このIDを非表示/違反報告)
まりん - 続きが気になります!更新頑張ってください! (2014年11月8日 23時) (レス) id: 07cfa5ac65 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まるまるまるま | 作成日時:2014年3月12日 22時

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