11.任務 ページ12
「手は打ったみたいだね?」
シエルが部屋から出ていった後、Aはグレイに話しかけた。
「…関係ないでしょ、Aには」
グレイはAに目を向けずに答えた。
気を張っているのだろう。
「随分冷たいね」
さしてグレイのその態度を気にすることもなく、Aは流した。
他人の心配より、自分も任務があるので、そちらに気を回さなければならない。
Aが動くのは、これからだ。
見た限り、ガードが厳しいこのファントムハイヴ邸でどこまで動けるか。
Aはわくわくしていた。
「…ところで、Aの方はどうなの。なんか情報とか」
グレイがそこまで言って、口を閉じた。
グリムズビーが二人に近づいてきたからだ。
「今からビリヤードをやろうと思うんですけど、お二人もどうです?」
グリムズビーはビリヤード室を指した。
「それでは私も参加させていただきます。グレイは」
Aはグレイの顔を見たが、別に不機嫌そうな顔をしているわけではなかったので、話を振った。
「じゃあ、ボクも」
グレイは口角を上げて答えた。
これからの出来事に、胸を踊らせて。
159人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
有紗 - 更新頑張ってください! (2015年1月13日 23時) (レス) id: 7f54a8456a (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 更新待ってます!! 続きが気になります(´艸`*) (2015年1月1日 17時) (レス) id: 3ecfed2619 (このIDを非表示/違反報告)
鈴猫(プロフ) - 続きが見たいですね (2014年12月8日 14時) (レス) id: b7cabe5847 (このIDを非表示/違反報告)
鈴猫 - 頑張って下さい (2014年12月7日 15時) (レス) id: 32a5f43a7b (このIDを非表示/違反報告)
まりん - 続きが気になります!更新頑張ってください! (2014年11月8日 23時) (レス) id: 07cfa5ac65 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まるまるまるま | 作成日時:2014年3月12日 22時