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ぺいんとさんがダークに乗っ取られてどれくらいたっただろうか。そう思ってカレンダーを見た。
1週間。
これだけしか経っていないのに、まるで1ヶ月以上もいなかったように感じる。みんな元気がない。
私たちは毎日訓練へ行っても、毎回ちょっとした敵が出てくるだけで、ダークは姿を現さなかった。
でもこんなに暗くなっちゃダメだ。
絶対、助ける。こんな弱々しい気持ちでいたらダメだ!
『おはようございます。』
ク「A、おはよう。」
し「Aさん!おはようございます」
『トラゾーさんは?』
ク「2階の窓から外見てる。なんか…嫌な予感がするんだって」
『嫌な予感…?』
どぉーーーーーーん
「「『?!』」」
『なんの音ですか…?何か…倒れた?』
ト「やばい!!森を閉ざしてた門が…倒れた」
ク「門が倒れた!?」
し「え…?嘘?あの門が?」
ク「っ…あいつの仕業か…一般人がこの森に入ってきたら俺らが袋のねずみになるから」
ト「とりあえず地下に逃げましょう。急いで!」
『地下?』
し「はい。この家を作った時に一応避難場所としてつけておいたんです。」
そう言って階段裏にある小さなボタンを押すと、床がスライドされて、地下へ続く階段がでてきた。
全員が降りると床は勝手に閉まり、部屋が明るく照らされた。
ト「ここならしばらくの間は大丈夫。特殊な構造で中の音は聞こえにくいけど、外の音はすごく聞こえやすくなってるんです。」
ク「でもここがバレるのも時間の問題かもしれない…。早く作戦を「おい!!!居るんだろ!」」
「「「『一般人?!』」」」
「能力者!!ここにいるんだろ!!!」
「またこの世界をボロボロにし始めやがって!」
「家族を返してよっ!!!」
『ダーク…外をどんどん破滅に追いやっているのでしょうか…』
ク「それに間違いないと思う。あいつの目標はこの世界を乗っ取る事…」
し「早く決着をつけないと…この世界が…っ」
ト「大丈夫ですよ死神さん。作戦はいつでも出来るようにしている。これだって想定した作戦なんです。他の能力者たちとも連絡を、クロノアさんのおじさんを介して取れているはずです」
『絶対に助けましょう。ぺいんとさんを。そしてこの世界を救いましょう。』
「ああ。」「「はい。」」
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空 - (泣)良いお話ですね (2020年8月9日 17時) (レス) id: 51501a385d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あっぷるふらわぁ | 作成日時:2018年6月29日 22時