: 相乗効果？？ : ページ21
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ブゥン、ヴォン、バリバリバリ ＿＿＿.
黒龍 が 周りの 話題の中心になるのに そう時間はかからなかった。
たかだか、総長の知り合いと言うだけで、そう言った場に出向いた事のない私は、何処か疎外感を感じているのかもしれない。
頭では理解していたつもりでも、
アレほど、気持ちの良かった 風を切る感触も 、仄かに香る汗の混じる背中も 久しかった。
正に 、爆音 轟いた 排気音。
窓を開ける、一気に吹き抜けた 風は 気づけば 頬を冷やかに撫でる 季節へと 移り変わっていた。
「 わ、若 ｸﾝ … っ、？？ 」
窓から身を乗り出し、彼の名を呼ぶ。
私を 見上げる 彼の眼差しがやけに スローモーションの様に緩やかで、睫毛に縁取られた 二重 瞼 を細めて 手を振る。
早る気持ちと、もたつく足を無理やり動かして、
玄関の前に立ち、一呼吸 、ノブに手を掛けて 開いた扉から一歩 出る。
若 ｸﾝ を前にしたら、何と声をかければいいのか分からず、視線を合わせてきた彼から スッと逸らしてしまった。
特攻服を身にまとった彼には まだ 慣れていないせいか、彼らを避けていた後ろめたさからなのかは、私でさえも分からない。
「 後ろ乗れよ 。 」
若 ｸﾝ は、久しぶり。と言うでもなく 、ザリから降りてくると 私の肩に手を置き 片手に持っていた ヘルメットを私に被せた。
・ ・ ・
身を寄せた、若 ｸﾝ の背中は 変わっていなかった。
私が 腕を回してもビクともしない 彼の体つきは オトコなのだと感じさせた。
目の前に広がった光景に圧倒された。
皆、同じ 特攻服を身にまとい 肩肘を張るように歩く。
会話する声も掻き消されるほど、バイクの排気音が所狭しと聞こえる。
前を歩く、若 ｸﾝ に必死に付いていく。あまりの人の多さに 直ぐ 彼の背を見失ってしまいそうで、咄嗟に彼の袖を掴んだ。
「 あ、悪ぃ 。 」
袖の感触に気づいた 若 ｸﾝは一度振り返ると、私の手を取り、特攻服の袖では無く彼の手へと握り直される。
え。と言う言葉すら 音にならず 、平然と 再び歩き始めた若 ｸﾝに 変に意識してしまった 自分が恥ずかしく思えてならならなかった。
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: 追いかけてしまいたくなるのはオトコの性かもしれない。 :→←: おさなのガキンチョ :
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おみ - ほんとに好きです！神作品すぎます (6月5日 22時) (
レス) id: 7d3ae99362 (このIDを非表示/違反報告)
Quu(プロフ) - そーださん» わ〜、嬉しいです、ありがとうございます❤︎ (2022年8月5日 21時) (レス) id: 86c7f59058 (このIDを非表示/違反報告)
そーだ - 作者さん文彩良すぎません？ほんとに憧れます！ (2022年8月5日 10時) (レス) id: 93b7f457cb (このIDを非表示/違反報告)
Quu(プロフ) - 引きこもり隊さん» コメント二度もありがとうございます〜！神作品には、及びませんが、更新頑張れます、ありがとうございます^^ (2022年6月20日 17時) (レス) id: 13d4e9d2bb (このIDを非表示/違反報告)
引きこもり隊 - え、神作品見つけた・・・。焦ってコメントミスりましたｗ 応援してます！！ (2022年6月20日 9時) (レス) id: af8345609d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Quu
| 作成日時：2022年5月14日 1時
