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商「見た目はボロいですが、見ていってください。珍しいのがたんまりありますから、ダンナが望んでるのがあるかもしれません。」
『せやなぁ。なあ、じいちゃん。何時からやってるん？』
商「私の先々代からです。」
『へぇ、長いなぁ。』
商「自慢の店です。ただ、最近はハイカラな店が増えて隅に追いやられてたしまいましてなぁ。このとおりボロいです故、そろそろ店じまいするんですよ。」
しみじみと答えるじいちゃんの話を聞きながら、色々物色させてもらう。へぇ、レトロなのが多いんやな。まあ、昔ながらなんやなぁ。
『跡継ぎとかいないん？』
商「一人息子が居ったんですが、親不孝な者で。騎士なる言うて出て行ったきりですわ。」
『大変やなぁ。………ん？』
期待したが、無さそうだと思っていたら、奥の方から独特な匂いがしてきた。
『な、じいちゃん。ここ、魔法薬作れる道具売ってる？』
商「……魔法薬を作る道具をお探しで？」
『そーなんよ。あ、畏まらんくてええで。』
商「分かりました。
では、これまたなんでですダンナ？上流の方だと見受けましたが。」
『んふ、魔法薬作るのに家柄とか関係ないやろ？』
実際、売って回ってる商人いるしな。ま、さっきも言った通り稀やけど。
『まあ、そうやなぁ。皆魔法薬見向きもしないやん？けど、僕は大事やと思っててなぁ。
“塵も積もれば山となる”て言うやん。その通りで、どんなに小さくても積もれば山みたくでかくなるやん。これ、魔法もそうやと思っててなぁ。
効果付与の魔法なんかにいちいち魔力を割くより、魔法薬で補えば魔力使わなくて済むし、他に生かせるかもしれへんやろ？
ま、皆めんどいから魔法薬使うなんて考えもしないんだろうな。』
『現に、道具なんて売ってないもんな。』なんて困った様に笑ってみせると、おじいちゃんは何かを考えるように黙り込んだ。
『？』
商「……ダンナは、すごいなぁ。」
『え？』
いきなり褒められても怖いんですけど？←
商「実は昔、魔法薬を作ってたんですよ。けど、売れんくて道具や材料を奥にしまってるんですよ。」
「良かったら貰っててくれません？」
なんて言うじいちゃんが、僕には神に見えた。
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沢山のコメントと評価、そしてまさかの順位ありがとうございます。
不定期ですが、モチベにはなっているので更新頑張れています。
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リツ(プロフ) - コメント失礼します。この作品最高ですね！大好きです！全部好きなんですけど、なかでも夢主さんと監督生の絡みが1番好きです！これからも更新頑張ってください！あ、あと関係ないですけど名前似てますね…！！ (2021年5月20日 18時) (
レス) id: dbee60139d (このIDを非表示/違反報告)
リル(プロフ) - 冷凍保存食品さん» 監督生って、性格によって好き嫌い別れると思っていたので、好きと言っていただけて安心しました！私も困惑してるところもっと書きたいです！！･･･出来たら、他のツイステメンバーで･･･とも思ってます (2021年5月18日 21時) (レス) id: c2129b4115 (このIDを非表示/違反報告)
リル(プロフ) - モチ作さん» ありがとうございます！もっとアグレッシブな監督性を目指す(？)のと、更新を頑張ります！ (2021年5月18日 21時) (レス) id: c2129b4115 (このIDを非表示/違反報告)
リル(プロフ) - 愛月咲良さん» うちの監督生は決断力と行動力が売りです(？) (2021年5月18日 21時) (レス) id: c2129b4115 (このIDを非表示/違反報告)
冷凍保存食品(プロフ) - 初コメ失礼します！！監督生ちゃんがめちゃくちゃ好きです！！これからも2人だけの空間作ってwrwrdのメンバーが困惑してる姿が見たすぎますwwww頑張ってください！！ (2021年5月18日 20時) (レス) id: 5ac8dc0a14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リル | 作成日時：2021年5月9日 5時
