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泉「…いった」
軽く脳震盪を起こしてたらしい。
泉「サッカーボールをぶつけてくるとか怖いなぁ…」
俺はサッカーボールを持ち上げた。
ドアの方からは二人の話し声が微かだけど聞こえた。
泉「………ﾁｯ」
力任せにドアの方にボールを投げた
パリイィィイインッ
ボールが勢いよくぶつかってドアについてる小さい窓が割れた。
そしてボールはそのまま中へと入って行った。
「きゃああああっ」
日合さんの悲鳴が聞こえてくる。
泉「…はっ、いい気味」
・
・
・
・
パリイィィイインッ
あ「きゃああああっ」
窓が割れた音がしたと思ったら頭上からボールが降ってきた。
霧「…っ日合！」
霧野君が勢いよく手を引っ張って階段の端に移動した。
幸いボールは私たちにあたることなく下までバウンドしながら落ちて行った。
バンｯ
少しして、ドアが荒々しく開く音がした。
あ「泉美君…？」
屋上から投げ込んでくるなんて、泉美君しかできないことだ…。
屋上には、泉美君しかいなかったから…。
泉「A」
あ「！」
私は恐怖ですくみ上った。
泉「…約二年間…君を追い続けてきてるのにどうして振り向いてくれないの？」
笑みに悲しみを混ぜて彼は自虐的に言った。
あ「二年間…？」
私と彼が出会ったのはついこの間だ。一週間も経ってない。
霧「やっぱりそうだったか。本性を現しやがったな」
どういうこと？
泉「そっちが邪魔してくるからだろ？…うまくいってたはずなのに」
霧「邪魔してるのはそっちだ」
泉「はぁ…。二人自身の了承で婚約することになったらそっちは手を出せなくなるはずだったんだけど」
霧「悪いがもう俺の親はこいつをうちに迎えようとしてる。なんせこいつの家の頼みだからな」
泉「やっかいだなぁ。霧野家は」
霧「るせぇよストーカー」
泉「俺は純粋にAに惚れているだけだ」
霧「それが約二年間こいつをストーカーした理由か？」
泉「ストーカーとは侵害だけど、そうだね。純粋な好意だよ」
霧「…純粋とは思えねぇがな」
泉「まぁいいや。今日のところは身を引いてあげよう」
私は、二人の会話を見ていることしかできなかった
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海野莉那(プロフ) - イナアレオリさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです！頑張ります！！ (2019年2月14日 1時) (
レス) id: 6de7cda624 (このIDを非表示/違反報告)
イナアレオリ - この作品好きですよ(*≧∀≦*)更新と続編頑張ってください(●´ω｀●) (2019年2月7日 18時) (レス) id: d676165323 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：莉那 | 作者ホームページ：http://blogs.yahoo.co.jp/haruhi_0204mind
作成日時：2015年6月27日 23時
