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見るからに金持ちそうなテロンテロンの紺のシルクのパジャマ姿だった。
「誰だ、こんな朝っぱらから……」
いつもよりトーンを何倍も下げた低い声で、まだしっかり開いていない目をして頭を押さえながら言う。
……やっぱり、今起きたばっかだ。
そんなに低い声、、久しぶりに聞いたよ。
『おはよ、こんな朝早くにごめんね。
………すぅちゃん』
SH「……………。……！！？」
すぅちゃんは頭を勢いよく上げ、あたしをガン見しては何度も何度も目を擦る。
SH「……っ、A！！？」
『……うん』
SH「メガネ、メガネどこだ」
すぅちゃんは超がつくほど目が悪い。
SH「あ、あっちか」
そう言ってリビングに戻ろうとするすぅちゃんの顔を両手で掴んで強引に顔を近づける。
『すぅちゃん？見える？本当にAだよ』
と言ってパッとすぅちゃんの顔を包んでいた手を離す。
SH「え、これ夢か！？Aが、えっ！？？」
『現実』
ニコッと笑ってみせると、すぅちゃんはあたしを見たままゴクンと喉を鳴らした。
SH「……とにかく入れ」
『お邪魔します』
玄関で靴を脱ぎ、すぅちゃんの後をついていく。
部屋は所々にシャツとネクタイとかが転がってて、コップが何個も置きっ放しになっている。
こういうところ前と変わらないよね……。
SH「Aから俺のところに来るなんて………どうした？」
すぅちゃんは、さっきまで寝ていたらしいベッドに腰掛けた。
すぅちゃんがそこに座ったってことは、あたしはこっちのソファに座ればいいか。
『連絡なしにごめん。……お願いがあって』
SH「お願い……？ま、Aのお願いなら何でも聞いてやるから安心しろよ」
『ありがと。すぅちゃんならそう言ってくれると思った。でも別に大したことじゃないんだけどね？』
SH「そーか」
すぅちゃんは嬉しそうに笑って立ち上がり、あたしの頭をくしゃっと強く撫でた。
SH「ちょっと顔洗ってくるな。そこで待ってろ」
『うん』
すぅちゃんが出ていった後、部屋を一度ぐるっと見回してみる。
すぅちゃん、結婚する気ないのかな……？
女の人と一緒に住んでたらどうしよう、とか密かに思ってたけど、こうやって見る限り女の影はないみたいだな。
すぅちゃんの性格と容姿なら女に困らないと思うんだけどな。
それか、あれか。
すぅちゃんの方から女の人の家に行くやつか？
そんな事を思っていると、別の部屋から声が聞こえた。
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rioovo26(プロフ) - とても面白い話で何回も読み返してしまいます、続きがぜひ読みたいです。 (2019年2月18日 14時) (
レス) id: 5e22cff709 (このIDを非表示/違反報告)
彩香(プロフ) - おかえりなさい！復活とても嬉しいです！また頑張ってくださいね！ (2017年9月20日 17時) (レス) id: b69e4f71c2 (このIDを非表示/違反報告)
苺みるく - 待ってましたー！！ (2017年9月10日 16時) (レス) id: 7cbb5a367b (このIDを非表示/違反報告)
輪廻(プロフ) - メッチャ楽しみに待ってました！！復活して嬉しいです(≧▽≦) (2017年9月9日 14時) (レス) id: f63916396c (このIDを非表示/違反報告)
まめ - 嬉しすぎる！待ってました！！ (2017年9月9日 12時) (レス) id: aef95dad1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱんだ | 作成日時：2017年9月8日 20時
