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今から行く場所は決めている。
あたしが人目を気にすることなく出歩くための準備。
本当は迎えに来る、って言わなければ自分の家で支度できたけど。
こうなった以上、仕方ない。
それに駅まで送り迎えしてくれることで、あたしの実家に帰るって嘘が、みんなから見ても不自然じゃなく映っただろうし。
電車に乗るは乗ったけど、たった一駅で降りて改札を出る。
確か駅から歩いて行ける距離だったはず……。
まだ薄暗い道は、静かで人の気配なんか全くなかった。
こういう時間の散歩も案外悪くない、かも。
なんか年寄りっぽいけど。
頭に浮かべた地図通りに進んでいくと、15分も歩けば目的地に着いた。
……やっぱり、こっちに来て頼れる人っていったらここしかないんだよね。
あたしのことよく知ってて、何だかんだ気にしてくれて、何かあると協力してくれる。
そして気を使わないで済む。
………うっとうしいけど。
目の前に建つ高層マンションに入り、エレベーターのボタンを押した。
……２０３、ここか。
表札を確認して、インターホンを鳴らしてみる。
……開かない。
寝てる、か。
まあ、当たり前だよね。
まだ6時前だし。
でも外でこんな寒い中待っててあげるほど、あたしは優しくない。
いくら何でも、こんなとこで待ってたら凍える。
うん、無理。無理無理。絶対無理。
インターホンをさらに4、5回押して、それでも出ないから今度はドアを規則的にドンドン叩いた。
十何回目かのノックで、部屋の中から微かに何かの物音が聞こえたのが分かった。
……起きた、かな？
叩くのをやめて、もう一度インターホンを押して待つと、しばらくしてドアが開いた。
大きな欠伸をしながら玄関から出て来て目の前に現れた物は、
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rioovo26(プロフ) - とても面白い話で何回も読み返してしまいます、続きがぜひ読みたいです。 (2019年2月18日 14時) (
レス) id: 5e22cff709 (このIDを非表示/違反報告)
彩香(プロフ) - おかえりなさい！復活とても嬉しいです！また頑張ってくださいね！ (2017年9月20日 17時) (レス) id: b69e4f71c2 (このIDを非表示/違反報告)
苺みるく - 待ってましたー！！ (2017年9月10日 16時) (レス) id: 7cbb5a367b (このIDを非表示/違反報告)
輪廻(プロフ) - メッチャ楽しみに待ってました！！復活して嬉しいです(≧▽≦) (2017年9月9日 14時) (レス) id: f63916396c (このIDを非表示/違反報告)
まめ - 嬉しすぎる！待ってました！！ (2017年9月9日 12時) (レス) id: aef95dad1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱんだ | 作成日時：2017年9月8日 20時
