来訪者 ページ13
やばい、更新遅れすぎた☆
「着いたぞ！上がってくれ」
そうして私は、市街地を十分弱歩いて離れた家に連れて来られた。
「おうちって、ここ？」
「ああそうさ。ちとボロいが、こいつァ俺達の自慢でな」
「へぇー…」
外装のあまりの古さに少したじろいだが、二人の様子を見るに特に問題はなさそうだ。
「おかし、おかし…！」
私の頭は、またすぐにお菓子の事でいっぱいになった。
「あぁ、その事だがな＿＿」
「お菓子はねぇんだ」
不適な笑みの二人。私は詰め寄る。
「え？…そんなの、約束がちがうじゃない！」
「最初から俺達と約束なんかしようとするからだよ」
刹那。
体が宙に浮き、後ろから羽交締めにされるのが分かった。
「ふぐっ！？ううっ、ふぅっ！！」
「おいおい、暴れるなよ」
「チッ…さっさと黙らせるぞ」
え…何…黙らせるって…？
「おらぁッ＿＿！」
後頭部にずんと鈍い衝撃が走って、視界が黒くなっていく。
抗えなかった。意識が遠のいた。
助けて、へいちょうさん……。
.☆.｡.:*・°.☆.｡.:*・°.☆.｡.:*・°.☆.｡.:*・°.☆.｡
昼下がり。調査兵団の拠点に押しかける男女が二人。
「…貴方が、兵士長さんですか？」
夫人が息を弾ませながら訊いた。
「＿＿そうだが」
「娘が拐われたんです。どうかお助けを！」
夫も続ける。しかしリヴァイは眉の根を寄せたまま答えた。
「人探しは調査兵団の仕事じゃない、憲兵をあたれ」
と。ハンジが部屋の扉を開けた。
「…どうやら私達に無関係でもないみたいでね」
促され、男女は名乗った。
「ステラグロウ＿＿Aの、親です」
「！」
リヴァイは目を見開く。そうだ、この二人はAの両親だ。今まで何故忘れていたのか。
誘拐。
悪い冗談かと思うが、どうやら本当らしい。
「…憲兵は」
「それが…誰もまともに取りあってくれないらしくて」
「クソが……」
「落ち着くんだ。焦るのは分かるけど、より細かい事情聴取が先だ」
立ち上がる彼をハンジが制し、聴取を再開した。
「犯人の目星は」
「いえ…ただ、郵便受けに手紙があり…それで娘の誘拐を知りました」
その下に、何やら住所が書いてあった。アジトとはここらしい。
「…雑な手口だね」
「えぇ…しかし娘が」
「そうだな」
冷静な声が、三人の後ろで響いた。
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あーる(プロフ) - 琴さん» ありがとうございます！！！！！まだまだ序盤ですが更新コツコツ頑張ります🥹 (12月16日 21時) (
レス) id: 4a598cc49e (このIDを非表示/違反報告)
琴(プロフ) - やっぱりあーる様の作品はめっちゃ面白いです！ (12月16日 21時) (レス) @page4 id: e939615bba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーる | 作成日時：2023年12月15日 15時
