余命宣告32日目 ページ32
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いくらヒーローで鍛えているといえど、一般的な男性の筋力には劣る。私は無理やり部屋に押し戻され、ドアに鍵を賭けられる。
「ちょ！出してよ！！ねぇ！！」
ドアノブを捻るも当たり前だが扉は開かない。多分向こうに私の声はほとんど聞こえていないだろう。最近のマンションは防音設備も万全だからだ。
こんな時に思い浮かぶのは轟くんの顔。あの端正な顔立ちに似合わぬ痛々しい火傷の痕。でもそれに負けず劣らずかっこいいのは轟くんの性格自体かっこいいからなのだと思う。
あぁ。轟くん今何してるんだろ。私のヒーロー引退報道見て驚いてるのかな？それとも納得してるのかな？
轟くんに会いたい。
そう思った時だった。
「A！！」
「轟くん！？」
轟くんの私を呼ぶ声が聞こえた気がした。会いたすぎて幻聴を聴いているのかと耳を疑った。
「ここか。A！ここに居るんだな！？」
「うん。うん！！居るよ！！」
「ドアから離れろ！」
指示通り扉から離れるとドアが凍り、衝撃が加わり砕け散る。そして素早く私の枷に繋がっている鎖も同様に砕くと、横抱きをして轟くんの部屋まで運んでくれた。
「幻覚？」
「本物だ。」
そう言って笑ってくれる轟くんは、今までで1番かっこよかった。
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あの後、大神に作戦を説明しようとすると、丁度ピザの配達員さんがロビーへ入って来た。何処へ届けるのか尋ねると、2001号室だという。
なので俺は今からそこへパーティーをするために向かうから代わりに受け取り、代金を支払い部屋へ向かった。Aのためなら3000円も安いものだ。
玄関のチャイムを押すと、誰が来るのか分かっていたように応答もなしで扉が開いた。
「この中から匂いがします。」
その言葉を聞いた俺は即座に出てきた男の足を凍らせて、部屋の中へと入った。
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Nao(プロフ) - 珊瑚さん» ありがとうございます！期待を超えるくらい泣かしてみせますね笑 (2020年1月21日 9時) (
レス) id: 9cbd37a4c4 (このIDを非表示/違反報告)
珊瑚(プロフ) - うわ〜。これはいい小説な予感がします。最終回で泣いてしまうかも、更新待っています。 (2020年1月20日 23時) (レス) id: 75cba6923f (このIDを非表示/違反報告)
Nao(プロフ) - kagamikoto08さん» そうなんです！！爆豪が元カレでここから色々展開させていく予定なので楽しんでみて貰えたら嬉しいです！ (2020年1月18日 10時) (レス) id: 9cbd37a4c4 (このIDを非表示/違反報告)
kagamikoto08(プロフ) - 余命宣告悲しいけど、１３日目にして爆豪が元彼って驚きました！ (2020年1月18日 10時) (レス) id: cbbf42e28b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nao | 作成日時：2020年1月15日 22時
